#39 ページ41
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(何で……何でこんな事に…………！！)
襲い来る銃弾を躱し、物陰に滑り込む。
ダンダンッ、と背後のコンクリートで何かが弾ける音が響いて、Aは思わず目を閉じた。
…………如何してこんな事になったのか。数十分前の出来事を思い出してみよう。
─────────マイペースな乱歩に振り回される毎日を送っていたAは、徐ろに事務資料を片付ける手を止めた。
｢敦くん、そんなに慌てて如何したの？｣
｢ああ、Aさん。依頼人さんから依頼が来たんですけど、手が空いてる人がなかなかいなくて…｣
眉を下げていたのは、年は後輩･歴は先輩というややこしい関係の探偵社員、中島敦。たった今電話があったのか、敦は受話器を置いて困ったように肩を竦めて見せた。
｢僕もこれから鏡花ちゃんと任務に行かなくちゃダメだから、国木田さんが戻るまで待つしかないかなぁと｣
｢それは困ったわね｣
この探偵社には、時に物騒な事件の依頼も舞い込んでくることがある。そんな時は敦や鏡花、国木田、与謝野、賢治といった戦闘要員が任務を受ける事になるので、戦闘能力皆無なAが行ったところで無力に等しい。しかし依頼がそこまで危険なものでなければ、Aでも力添えできるかもしれない。
｢………良かったら私が行きましょうか。依頼の内容にもよるけれど｣
｢え、いいんですか？！｣
｢ええ。私もこの資料を片付け終えたら暫く暇だし、困ったらお互い様だもの｣
｢うわぁほんとに助かります！お願いします！！｣
嬉しそうに目を輝かせる敦に｢ いいってことよ ｣ と云って気分よく探偵社を出たAに課せられた任務の危険性は低い。…………が、気晴らしがてら出歩くのも悪くないわねェなんて呑気なことを考えていたAは、とある悲劇に襲われることをまだ知らない。
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らむ - 乱歩さんしかかたん。 (2021年11月3日 15時) (
レス) id: afa1133b59 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございますううう！評価にお気に入りまで…嬉しい限りでございます^^*更新頑張ります！！ (2021年2月15日 19時) (レス) id: 4740a5bcfa (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やば、おもろいwww1番右の星押してお気に入りに入れときましたぜ！←更新待ってます！ (2021年2月15日 19時) (レス) id: b4b593bd0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2021年2月7日 20時
