突然の不幸 ページ9
いつも通りの
生活を送っていたある日…
家に一本の電話が掛かってきて、
母さんがその電話を受けた…
「はい、佐野です。
あぁ〜！いつも主人がお世話になっております！
………えっ？…いったい何を…仰って……」
貴『…母さん？』
電話を受けた母さんは何故か動揺しており、
その事に気付いた私は…
裁縫をしていた手を止め、母さんに声をかけた…
「… “ 渋谷総合病院 ” ですね。
あ、はい！…すみません、お願い致します。」
貴『 (…病院？何かあったのか…？) 』
そんな事を思いながら、
母さんが電話を切るのを待った…
「A！急いで支度をして！
病院に行くわよ！！」
貴『…え？何で私も…？』
「お父さんが病院に搬送されたんだって！
血だらけで意識不明の重体って！！」
貴『っ！？』
父さんが…意識不明の重体…？
何でそんな事に…
貴『…ってか、
どーやって病院まで行くんだよ！
母さん、車持ってねぇじゃん！』
「お父さんの同僚の人が迎えに来てくれるわ！
ほら、急いで支度をして！」
母さんに急かされながら支度を済ませ、
迎えに来た父さんの同僚の人の車に乗って…
父さんが搬送されたという、
“ 渋谷総合病院 ” へと向かった……
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
病院に着いてから、
そこそこの時間が経った…
父さんの意識は戻る事はなく、
そのまま息を引き取った……
死亡の原因は…
背中を刃物で深く刺された事による刺殺で、
出血の量も多かったらしい…
…そして、
父さんの同僚の人の話によると…
父さんを刺したのは “ 少年 ” で、
その “ 少年 ” は少年院に連行されたとの事…
「うぅ…。どうして…？
…どうして、あの人が…死ななきゃならないの…？」
貴『……。』
私を抱きしめながらボロボロと泣く母さん…
そんな母さんを宥めるかのように、
私はゆっくりと母さんの背中をさする…
…そんな時、
私はもう一度父さんの顔が見たくなり…
同僚の人に母さんを任せ、
父さんが寝かされている場所へと向かった…
貴『…父さん。
もう聞こえねぇだろうけど、聞いてくれ…
…私、もっと強くなるから。
もっと強くなって、私が母さんを守るから…
……絶対に…』
もう二度と目を開けてくれない父さんにそう告げ、
私は静かにその場から離れた……
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シーナ(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます(*^^*)そう言って頂けて光栄です"(⌯︎¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)✧︎これからも精一杯頑張りますので、よろしくお願いしますm(_ _)m (2022年1月20日 22時) (
レス) id: c57912c848 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした！更新頑張ってください（ｹﾗｯ (2022年1月19日 21時) (レス) @page47 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゼニガメ | 作成日時：2021年10月11日 3時
