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第二十話 T side ページ20

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『ねえみつそのイケメン誰〜?』

『これから一緒に働く事になる玉森くんだよ、挨拶して。』

『…ども、千賀健永っていいます。仲良くしてね。』


そう言って俺に握手を求めてきたのはさっき横尾さんのを舐めてた…人。ぎこちなく差し出されたその手を握り返した。


「わっ…ちょ、っと…」

『キスぐらいいいでしょ〜』


あろう事か突然、千賀さんが俺の頬にキスをしてきた。
“仲良くなる為にはスキンシップ大事だよ”なんてニコニコしながら言ってくる。


ここはアメリカじゃなくて日本だって大声で叫びたくなるけれど、千賀さんには通用しなさそうだと思ってやめた。
ここで上手くやっていく為には合わせる事も必要だろうし。とは言っても自分からキスしに行ったりなんて勿論しないけれど。


それに、藤ヶ谷さんの時も突然だったし。そういえば仕事内容に“主人へのおもてなし”と書いてあったけれど、これから先藤ヶ谷さんとキスをする機会がごまんとあるのだろうか。


いくら仕事だからとはいえ、好きでもない相手とキスなんて自分には考えられない。仕事だと割り切らないといけないのは分かっているけれど。

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作者名:みやたま | 作成日時:2021年10月16日 0時

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