ずるいじゃん【灰谷兄弟】

ずるい 13 ページ14

Aside



あいつまじ許さねぇ。



竜胆のことだから蘭と繋がってるし絶対動画見られるじゃん。





最悪。最悪。




嫌われたらどう責任とってくれんの。まじで。







竜胆から来ている着信履歴が3件ほど来ているし、可哀想なので授業中の今電話を今かけてあげようかしら。




マナーモードにしてないといいな。






なんて思いながらアメスピの紫のタバコを咥える火をつけ、授業中の竜胆君に電話をかけてあげた。





『残念でしたーーマナーモードでーす。つーかお前今どこ居んの。』




「あ？竜胆こそどこで電話してんの。」




『教室抜けてきたし、今体育だから体育館裏。』



「あっそ。今屋上。」









竜胆は今行くと言うとブツっと通話を切った。









あぁ。蘭の声はもっと落ち着いていて低音で、、




考えていたらキリがない。






そういえば蘭と電話したこと無かったし。




最悪。









グズグズと頭の中で考えてゆっくり日陰のとこでタバコ吸ってるガチャりと入ってきた。






「はぁ、ﾊｧ、A、ごめ。」







すだばいったとき一緒に走って息なんて切れてなくて全然余裕そうだった竜胆が目の前で息を切らして綺麗な汗を首筋に垂らしている、







『はは。いい気味』


「だまれよ。」






竜胆は隣に座ると私にジュースを「あげる。」と私にくれたのは三ツ矢サイダー。








『お前さ、これパンパンなんだけど。絶対ふったろ。』


「あけてみ。」









は、これ絶対ふっただろまじで。







そんな可愛い笑顔でも絶対騙されねーから







だってこれぱんぱんだしヤベーよ。









タバコを口にくわえ両手でぎゅっと蓋を開けると瞬間に隣に座る竜胆の方にペットボトルを向けた瞬間吹き出した炭酸がぶわっと手の甲に溢れた。

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