秋風に揺れて

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炎は弱まることを知らない

パチパチと火花が散り肌を刺激した

生まれて初めて火傷というものを味わった

今まで火を扱うことなんてなかったから

すると兄さんと呼ぶ声がした

いつものような活発で元気のある声ではなく
悲痛に叫ぶようなそんな声だった

じくじくと背中から伝わる痛みよりも

屋敷の外から聞こえる弟の叫びのほうがずっと痛かった

しかし、その声も小さくなって消えてしまう

父や使用人が連れて行ってしまったのだろうか

柱が倒れる音がする

私は焼かれて死ぬのか、潰されて死ぬのか

そう考えながら

ただ受け身になるしかなかった

これが私の生か

　

床に伏せ、この狭い部屋で一生を終える私に

来世はどのような幸に巡り合えるのだろう

そうして私の視界は

桃色に染まった

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・男主
・恋愛に寄せるかはまだ微妙
・ブラック本丸
・暴力等の表現は出来るだけ抑えるつもり
・持病持ちの主人公執筆状態：連載中