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104話 ページ12

驚きでつい声を出してしまったが店員と被ったらしい



あ、どうも…と少し恥ずかしくなりながらそっと柱の向こうを見てみる











『………いい…。』










嘘でしょ?!と今度は心の中で叫ぶ






「(え…、ほんとに?


えっと…なんだっけ、しらたき…?れん…くんみたいな。




朔間さんのお気に入りの子。






か、彼女いたの??!)」













「あら、遠慮してぇ。」





『……貴方が食べたいって…言ったから来た……。


…俺は別に……。』






「蓮と食べたいの!


ほら、あーんしてみんしゃい!」









観念した蓮は大人しく口を開ける







「んふふっ♪あーーーーーん。」










『……。』モグモグ





「どぉ?」





『……おいしい…のかな…。多分。』





「そりゃ良かった。」

















「(なにあれ?!ラブラブじゃん!!


や、やっぱり付き合ってるの?



そんな浮いた話聞いたことない…


興味があるとかそういうわけじゃないけど。)」











でもまさかあの子が…?とぐるぐる思考回路を巡らせる





普段、すれ違ったとしても挨拶もしなければ会話もしたこともない



ただ、あの年上同級生のせいでこっちが一方的に知っているだけ




第一印象は白


髪も肌も白く、初めて見た時は少し驚いた





見た目も綺麗で、彼が女の子だったらきっとアタックしていたと思う




それも相まってか近づき難いような不思議な雰囲気の子で、仲良くなることはないんだろうなと常々感じた











「はぁ…ご馳走様でした!」






「(はやっ。)」











悶々としているうちに食事は終わったらしい



自分はまだレモンティーを半分も飲み切っていない













会計をしに2人は立ち上がり奥の方に行った




「1520円になります。」



「はぁい、よ。」











会計が終わると女性は蓮の腕に抱きついた




蓮は構わず歩き出し2人はそのまま店を出た









謎に緊張したので思わず肩を落とした









「(っあー…


アウトでしょ…完全に。






こんなとこ、あの人が見たら…。)」











ブーーーッ



ブーーーッ







右ポケットのスマホが震える





手にとってみると










“朔間零”












「…やっぱ今日ダメな日だ…。」







渋々、耳にスマホを当てる








「はーい。なに?」





《……薫くん。》





「うん。」







《……失恋した。》

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作品ジャンル:アニメ
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作者名:アニット9 | 作成日時:2022年12月25日 21時

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