ピンチは突然やってくる ページ24
.
「お二人共迅さんの待ち伏せですか?」
「そうだけどまだ家に帰ってなかったのか。」
「迅さんに連れてこられたんです。一緒に玉狛に帰るので大丈夫ですよ。」
いやそれ危険だろという太刀川さんと難しそうな顔をする風間さんに首を傾げているとぼんちの鬼が会議室の方から歩いてきた。
「ぼんち食う?」
「なに風刃あっさり渡してんだよ。取り返せ、そしてもっぺん俺と勝負しろ。」
「無茶言うなあ、太刀川さん。」
「風刃を使った迅さんには勝てませんよ。私のサイドエフェクトそう言ってます。」
「なんだと、ってなんかお前目の色変じゃね?」
「え?」
「ほんとだ。なんか目の色がうすくなってる。」
目の色が薄くなる?鏡で見てみると確かに茶色の目が少しずつ透明っぽくなっていた。そういえばこんなことが小さい頃にも1回あったような....。うーんとあたまをひねっていると突然頭をゴンと殴られたような感覚がして思わず目を瞑る。そして目を開けると私の視界には先程までの風景はなくただただ人の声が映っていた。近くにいた風間さん達はもちろん警戒区域を超えて三門市の人々の声。情報量が多すぎて頭が破裂しそうなくらい痛い。
やっと思い出した。これはサイドエフェクトの暴走だ。しかし思い出したところで解決法がわからない。
「うう....。」
「大丈夫か!?」
「だいじょばない。」
「とりあえず医務室だ。立てるか。」
「たてない。引きずってください。」
引きずってもらおうと頭を抑えていた手を上に伸ばすと突然体が宙に浮いた。
「お前一人ぐらい余裕で持てる。落ちるなよ。」
恋にですか?
「ヒゲなのに一瞬だけかっこよく見えた。」←精一杯の照れ隠し
「落とすぞ。」
「気持ちはわかるけどダメだよ。」
115人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むっく(プロフ) - Sakura??*さん» コメントありがとうございます!恋愛要素はこれからちょくちょく入れていこうと思ってます!誰オチがいいとかあったらお気軽にどうぞ! (2019年7月3日 12時) (レス) id: 668d78f922 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura??*(プロフ) - いつも楽しく見させていただいてます!質問なんですが、この作品は恋愛要素入りますか? (2019年6月30日 18時) (レス) id: 95985b7f8f (このIDを非表示/違反報告)
むっく(プロフ) - ソーダpopさん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです。更新頑張ります! (2019年6月3日 19時) (レス) id: 668d78f922 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダpop - すごい面白いです!続きが楽しみです (2019年6月3日 0時) (レス) id: a7c2f85124 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むっく | 作成日時:2019年5月2日 13時