見えちゃう系女子の日常

私人間ですねん ページ2

現在は午後5時。私は防衛任務の真っ最中です。部隊に所属してない私はひとりで寂しく警戒区域の見回りをして異常がないかを探しています。まあ異常なんてネイバーが出てこなきゃほとんどないんですけどね。ごく稀に一般人がいたりすることもあるけど私の担当する範囲は最初にサイドエフェクトを使って確認したので今日はそれもない。要するに暇なんですよね。

「はあ...ネイバーでもいいから誰か来て...」

「何か言ったか」

「いえ何も」

いや見えてた、見えてたけどいきなり後ろから銃口を頭に向けるのはやめてほしい。
後ろにいる人たちも見てないで止めてよ。ねえ、何笑ってるの？笑えないんだけど。


「えっと...三輪先輩。私人間です。」

「ネイバーは全て排除する。お前も邪魔をするというなら容赦はしない。」

何この人日本語通じない。いやもうそんなことどうでもいいです。とか言ったら絶対発砲されるよな。ていうか後ろの奴いつまで笑ってんだ。なんにも面白いことしてないのになんなんだ。私の後頭部が面白いってか、ぶっ飛ばすぞ。

「あの、」

《ゲート発生。ゲート発生。》

「ちっ、ネイバーめ」
これはチャンスなのでは...？...よし！
「私が予測地点に向かいます。みなさんはあとから発生する ゲートに備えててください。」

おい待て！とさっきの人が叫んでるのが聞こえるけど逃げるが勝ちなんですよっていうことわざがあってですね。予測地点に着くとちょうどゲートからネイバーが落ちてきた。

「ひい、ふぅ、みい...思ってたより多いな」

ネイバーは全部で5体。まあいけるかと思っていたら遠くの方でゲートが開くのが見えた。あっちは警戒区域外のすぐ近くのはず...。さっきの人たちの方の近くにも違うゲートが開いてるのが見えるし...。あーもうめんどくさいなあ！

「勘弁してよね…。私のシフトあと10分なうえに残業代出ないんだから。」

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