苺の王子様は体調が悪い

。 ページ7

｢忙しいのに……ごめん｣

｢いえいえ！東京に用事があったので……｣

｢俺と岡本ちょうどお昼だったしなー｣

ともくんと良平さん、のぶくんに
声をかけたら直ぐに集まった
昼はさとログオススメのお店

｢ーーーーくん！ーーーとみくん！さとみくん！｣

｢え、どうしたの？ともくん……？｣

焦った表情のともくんと
何やら何処かに電話してるのぶくん
俺をおぶって外に連れ出そうとする良平さん

＿＿＿＿＿＿＿＿俺の手には酒と薬のシート………

タクシーに乗せられ
水を飲ませてもらい着いた先は病院……

ナンデ
オレモットガンバラナイトナノニ ドコモワルクナイ

目が覚めると自分の家の寝室にいて
起き上がろうとすると目眩がした

クスリノンデサギョウシナイト………

いつも置いてある棚に無くて
思わず舌打ちをしてしまう
かと言って動ける訳もなく床に座り込んだ

ガチャ
｢さとみくん！？寝てないとダメ！｣

｢何で ともくん 薬………｣

｢薬は今わたせないの。さとみくん悪くないから｣

｢オレワルイヨ？ナニモガンバレテナイ｣

｢そんな事ない。さとみくん頑張ってる｣

｢そうだぞ。さとみ｣

俺は莉犬みたいな表現力も

ジェルみたいに人を笑わせる才能も

ころんみたいに真っ直ぐ思いをぶつける事も

るぅとみたいに作詞作曲出来るわけでも

なーくんみたいに努力し続ける事も出来ない

俺には何も無いのに………
ただでさえすとぷりを守れてないのに
あいつらに助けられてる状態なのに

ギュッ
｢さとみくんは頑張ってる。
誰よりもストイックで努力家じゃんか……｣

｢ころん………？｣

震えながら抱きしめて
頑張ってるって繰り返してくりかえして
そのまま抱っこしてベットに戻した

｢ころん！やだ！クスリ！｣

｢さとみくん。俺 怒るよ｣

｢ッ………わかった………｣

｢うん。良かった。後でメンバー来るからね｣

それだけ行って部屋から出てしまった
そういや寝れない時の睡眠薬が………

ゴソゴソ
｢あった………｣
これでまた"頑張れる"


両手いっぱいに薬を出して
飲もうとした瞬間、誰かに思いっきり抱きつかれた
ただ、半分 口に含んだ俺は
そのまま意識を飛ばした

。→←桃 Overdose(OD)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す