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旅人side

旅「陽子先生。」

陽「はい。」

陽子先生が落ち着いてきた頃、改めて僕の気持ちを話す。

旅「心配してくれてありがとうございます。でも、灯衣は僕たちの家族です。放ってはおけない。無理はしませんから。」

陽「はい、灯衣ちゃんとの約束ですからね。」

雪「ん?なんで知ってんだ?」

亀「俺が言ったんす!」


亀吉が雪路に叩かれているのを横目に、陽子先生から探していた時の事を聞く。

陽「最初に聞いた人は、男性の方で、公園を出てすぐの歩道を歩いていました。たい焼きが好きなのか、紙袋いっぱいに入っていて…でも、関係ないですよね。見てないって言っていましたから、その後も街に出て聞いていったんですけど、灯衣ちゃんを見たっていう人は、誰もいませんでした。すみません、お役に立てず…」

旅「いえ、もしかしたら誘拐犯の仲間がいたかもしれません。特徴を忘れないようにメモしましょう。」

その時、書いている最中に廊下から。


土「殺人!?」

土井さんの驚く声が聞こえ、皆、廊下に視線を移す。すると、増子さんが入って来た。

増「あぁ〜…ちょっと前に不審な車が前を走行しているっていう通報があったんだよ。なんか上に人がいたとか。黒のワゴン車でナンバーもわかってるから、その車を追跡した。けど、途中で巻かれたっぽい。」

陽「そんな事が…あの、殺人って」

亀「車の上に人って、すげーー!」

電話が終わった土井さんが、増子さんに耳打ちする。増子さんの顔が段々と、険しくなっていった。

増「お二人さんが見た、BARでの現場と今回の犯人。同一人物の可能性がある。」

雪「同一人物!?」

旅「…その犯人と結び付けられる何かがあったと?」

増「…証拠というより、殺し方だね。また酷い損傷だったらしい。」

あの写真が、多分僕と雪路の頭には思い浮かんでいると思う。

増「それとなんだけど」

いつもスパスパと物事を言う増子さんが、言い淀んでいる。土井さんとどっちが言うか、アイコンタクトを取って争ってる。

旅「あの、一体なんでしょうか?」

増「あっあぁ、こりゃ失礼。土井。」

土「えぇ…」

土井さんが、結局僕!?と言う顔をしている。

土「…分かりました。車が止まっていた場所なんですが、東京湾近くにある廃工場のトウワン工場と言うところに停めてあったそうです。念のために、工場内も調べたところ、その…桃井灯衣という、ネームが血に濡れて発見されました。」


その内容は、最悪の事態を連想させた。

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(プロフ) - ありがとうございますー!もっと面白くしていく所存です!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
awtwmjtngt - 面白いです。最新待ってます。頑張ってください。 (2017年5月29日 20時) (レス) id: c36a27a292 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 私も男主が好きで、少ないから自分で書こうと思って始めたんです!もっと面白くできるように頑張ります♪ありがとうございます!! (2017年5月12日 18時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ - 男主探してて見つけて読んだら結構面白くて続きが気になって仕方ないですw更新頑張ってください! (2017年5月12日 17時) (レス) id: a5b79a8148 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ありがとうございます!実はスランプ状態でして…ですが頑張ります! (2017年5月6日 22時) (レス) id: 2b7359f422 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年4月1日 1時

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