けっぺきしょう【名探偵コナン】

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コナンside

｢石川！もっと包み込むように抱きしめろ！｣

｢沢城！体を大きく使って表現！｣

｢田澤！もっと声出るだろ！出せ！｣



｢わっ、凄っ！｣

｢ほんと...私オペラなんて初めて見た...！｣


現場監督の怒声が響く中、俺は蘭と園子、毛利のおっちゃん、そして安室さんとオペラ"Cardinale"のリハーサルにお邪魔していた



スポンサーの鈴木財閥がCielさんからリハーサルのお誘いを受けた



パーティに行ったメンツで行こうとポアロで園子と蘭が話しているところに安室さんがやって来て

ちょうどそのオペラに興味があった安室さんも行くこととなった


(流石の出来だな.....)


リハーサルというものの素人の俺から見たら舞台のシーンはどれも素晴らしいものだった



この舞台の脚本家でもあるCielさんは席に座り

舞台をじっと眺めていた

時々、脚本にメモを取りながら



安室さんは俺に小声で話しかける

｢彼女があの"Ciel"だったとはね｣

｢うん

僕も驚いた｣

｢Cielといえば、本名･性別･出身地など
ペンネームの作品以外の全てのことが非公開な事で有名だった人だね｣

｢彼女が何者なのか、1部は分かったけど

電話で言っていたジンとウォッカが何を指すのか


もし、黒ずくめの組織(あいつら)のことを指しているとしたら...｣


俺と安室さんは互いに顔を顰めながら見合わせる


｢何れにしても彼女はまだ、警戒が必要だ｣

｢うん、そうだね｣











この後の事件で知ることとなる



彼女が完璧な白であること




そして




探偵や警察(俺たち)が彼女の最も嫌いなものであることを



この時の俺たちは気が付きすらしなかった

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