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授業中、欠伸を溢しながら先生の話を聞き流す彼女。
正直、この授業は寝ても今後に支障をきたさない”現代文”であるためほとんどの生徒が仮眠状態。そして、その生徒が居眠りしていることすら気付かないおじいちゃん先生。
「眠そうですね」
こそっと話しかける。
彼女はぶんぶん、頭を縦に振って「ねみぃ」と目を擦りながら呟いた。
「寝ないんですか」
「ノート、メモしとかなきゃ。
今日、友人が欠席してて、板書を頼まれとるんよね」
必死に消しゴムを扱いつつ板書をしていく。
この授業に関しては、板書しても意味ないような…。
加えて、凄く眠たそうな彼女の現代文ノートは既に難解な暗号化された文字が綴られている。
それでも必死に書き写している様子を見て、
やっぱり真面目だと思ってしまった。
”分かるか”
”象形文字、私理解できないんで”
「酷い！！必死になって板書したのに、この仕打ち！」
「A現代文ずっと起きてたの…？凄すぎでしょ」
「ショッピ―！」と廊下の方から声が聞こえた。
チーノが手招きしていたため、席を立ち、気だるげにそこへ行く。
「次の数学の教科書、貸して！」
「あー」
「ついでに英語の予習みして！」
「それは自分でやれ」
隣のクラスになってからか、都合良く物を借りてくるチーノ。
次の授業までしばらく雑談を交わしていた。
＿＿
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「それにしても、よく起きていられたよね」
「塩戸君がね、一緒に起きててくれたからね。こそこそお喋りしたり、お絵描きしてたりしてたら、かろうじて起きれてたよね」
ふーん、と友人がにやにや笑みを溢す。
「あんた、塩戸君に嫌われてるー言うてたやん」
「あぁ。多分、仲良しになった」
現代文ノートの象形文字を欠席した友人のために解読しながら会話をする。
「めっちゃいい人やわ、塩戸君」と言うと、いいなぁと羨ましがられる。
「席変わってよ」
「やだ」
「この前は席変わる？って提案してきたくせに！」
「結構です、って断ったやん」
「気持ちの切り替わり」
「ごめんね。席交換できる有効期限切れたわ」
「塩戸君の隣がいーの」と言えば、丁度席を外していた塩戸君が戻ってきた。
視線が合って、パチクリと瞬きする彼。
予鈴のチャイムが鳴る。
友達もワイワイと席へ戻っていく。
「ずるいです、そういうの…」
「ふふふ、嘘じゃないもん」
照れているのか顔が赤い塩戸君はとても可愛らしかった。
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珠 - 完結おめでとうございます、、、、！どうやってp君は夢主ちゃんを拾ったのか、妄想できる余韻を与えてくださりありがとうございます、、、。しばらく浸りながら過ごせます、、、！別作品も応援します！ (2023年4月20日 19時) (
レス) @page32 id: f8217748e0 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメ - わあすきって感想しかでてこーへんくらい好きです… (2023年4月1日 18時) (レス) @page30 id: 103dc78d5a (このIDを非表示/違反報告)
urumirojikku(プロフ) - ﾊｯｯｯｯｯｯ天才ですか…？大好きです…, (2023年4月1日 16時) (レス) @page30 id: 0746ede06e (このIDを非表示/違反報告)
珠 - ほんとうにだいずきでずッッ！！！！！！ (2023年2月10日 18時) (レス) @page24 id: 74727e307b (このIDを非表示/違反報告)
まあこ - 直近で見た夢小説の中で、とぅさんの作品が1番大好きです！！他作品の続きも楽しみにしています！！頑張ってください！！ (2022年11月9日 10時) (レス) id: 1020e6eda3 (このIDを非表示/違反報告)
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