刺 激 ___ ( 赤 )

番外編 ＊ 002 ページ47

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「『 乾杯！！ 』」





今日は、月に4回ほどある一番楽しみな日


そして今日は、私たちにとって大切な日



生きていたらきっと、あなたは変わらない笑窪を見せてこの中にいたんだと思う




チャラい大人のくせに子供みたいに喋る望


重岡くんがいなくなって、1番支えてくれた人


美容師になってから、一段とカッコよくなって

ほんとに隣にいるのが怖いぐらい

でも、こういう所は変わらなくて好きだったり




『 ふふ、相変わらず元気だね 』


桃「 あれ、なんかAこの前より綺麗になった？」


『 ふざけないでよ、うっとおしい 』




ほら、平気でこんなことも言えちゃう

「 くっそお！！ 」と笑いながらいう彼はほんと可愛い




『 あれ、そういえば流星くんは？ 』


桃「 そうやん！もー、流星何やってんねん！
せっかく乾杯したのに、…あ！おっちゃん！生ひとつ！ 」




生一つ… か、その響きがまだ慣れなくて耳が痒い

大人になったんだなと実感した




やっぱり、私達は高級なレストランより

長年の歴史がある居酒屋の方が似合ってる

夜なのに蝉の声と、カタカタと扇風機の音が夏を感じる




青「 遅れたわ〜、久しぶり 」


桃「 ちょ、遅いって流星！ どうせ家で寝とったんやろ！」


『 寝てたとかそんなのアリなんだ 』


青「 ちゃうわ、ちゃんと仕事してました〜」



たか兄のお店は、流星くんのお陰で売り上げが上がったらしい

流星くんも顔整ってるから一緒にいて申し訳ない

そう思ってるときに流星のビールがきた





桃「 ほら！流星も揃ったしまた乾杯すんで！

今日も1日頑張った！今後の俺たちに！

そして、しげに〜！かんぱ〜い！！！ 」





久しぶりに会えて嬉しいのか、めちゃくちゃテンションが高い望

また今回もこのパターンだ、流星くんと私が呆れるやつ





そう、今日は重岡くんの命日

私達にとって忘れちゃ行けない






" カンッ " というガラスの音




でもやっぱり落ち着くな、この2人





青「 今日、か… あの時は朝やったな 」


『 ふふ、毎年してるよね、この話 』


桃「 今でも忘れられやんわ、あの光景 」


『 長いようで短かったなあ、4年 』


桃「 せやな、もうみんな働いてるやん 」





悲しいとかもうそんな感情はない

懐かしい、まるで思い出のよう

思い出は時間が立つたびに薄れてくけど、あの感覚は今でも残っている









『 重岡くん、元気かな 』









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