69冊目 ページ23
「あれから1週間ですよ、大丈夫なんですか、Aくん」
「ご飯は食べてるようなので、大丈夫でしょう」
「そういう問題なんですかね…」
結局あれから1週間、Aは一度も部屋から出てこなかった。
ワタリによればしっかりとご飯は食べているようなので問題ないと判断したのか、あれ以来LはAに干渉していない。
「それに、これ見たらAくん、ショックなんじゃないかな」
モニターに映るのは拘束されている2人の男女。
その男の方はAの親友である夜神月。
そんな彼のこんな姿を見たらどんなにショックを受けるだろうか。
松田はAの心情を創造し、心を痛めた。
ｶﾞﾁｬｯ
『おっはよーございまーす！』
少し暗くなった空気を打ち消すかの如く元気に部屋に入ってきたA。
その表情は1週間も閉じこもっていたとは思えないほど清々しい笑顔をしていた。
その様子に少なからず戸惑う捜査本部のメンバー。
『今日から仕事が忙しくなるから、一応顔出した！
俺はもう大丈夫だから心配はご無用です！じゃ！』
ビシッと敬礼のようなポーズを取ると、スタスタと足早に部屋を出て行った。
唖然としていた皆の中で、1番初めに声を発したのは松田だった。
「Aくんって、あんなに元気でしたっけ…」
そんな疑問に答えたのは、じぃっと、人差し指の爪を噛みながらAの後ろ姿を眺めていたLだった。
「_______これはAのマネージャーから聞いた情報なのですが、彼は芝居の前になると別人のような人格になるそうです」
「え？」
「つまり、彼は今役になりきっているという事でしょう。あまり邪魔はしないほうがいいと思います」
それだけ言うと、いまだに戸惑っている他のメンバーを放っておき、モニターに視線を戻した。
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○○(プロフ) - この作品好きです!!主人公の実写化への思いよく分かります。私もいつも実写化があるたびになんでだー！？って叫んでます。これからも更新を楽しみにしています。 (2018年3月10日 2時) (
レス) id: cebda297a8 (このIDを非表示/違反報告)
キメラ@(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！86冊目の時の主人公の2次元に対する気持ちが私と一緒で猛烈に同じ気持ちの人がいて嬉しいです！実写で原作沿いならいいのにー！！って思っちゃいます。あ、更新を毎回楽しみにしています。頑張ってください！！ (2018年3月10日 0時) (レス) id: 4b1c9addd4 (このIDを非表示/違反報告)
れもねーど(プロフ) - ありがとうございます！まだまだ未熟で誤字も多いですが、これからもよろしくお願いします！！ (2018年2月21日 10時) (レス) id: 9300e8606e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい - いつも更新楽しみしております！66冊目にて誤字と思われるところがありました、まだまだ寒いので体調等ご自愛ください。 (2018年2月21日 8時) (レス) id: e224a93641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもねーど
| 作成日時：2018年1月14日 0時
