70冊目 ページ24
「須藤くん…」
黒髪で背の高い須藤と呼ばれた男を見上げる主人公。
それを木陰から見ていた髪を金髪に染めたA。
『…』
しばらく2人を見た後、顔を背けスタスタと去る。
その時、撮影現場は少し騒ついたが、音声には入っておらず、監督からもOKが出た。
「Aくん!なんで最後台詞入れなかったの!?
飛んじゃった?」
撮影が終わってすぐ、どかっと椅子に座るAに駆け寄ってきたマネージャーの内野。
最後のあの場面。
本当は監督が渡した台本だはあの場面、Aは「これで良かったんだ…」と、何処か自嘲気味た笑いを浮かべて終わるはずだった。
だが、Aの演技の中にそんなものは無く、あの場面でAはくしゃっと顔を歪めた後、何も言わずに立ち去った。
内野はその演技を見て監督からダメ出しが来るんじゃないかとヒヤヒヤしていたのだ。
「いやいや、マネージャーさん。青葉の演技は完璧だったぜ」
そう言って2人の間に入ってきたのはこの撮影現場では少し浮いているお世辞にも清潔と言える見た目をしていない男。
顔立ちは随分と整っていて、体格も良いのだが、そのだらしない格好が全てを台無しにしているような男だ。
何を隠そうこの男、
「か、監督!?」
そう。このドラマの監督なのだ。
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○○(プロフ) - この作品好きです!!主人公の実写化への思いよく分かります。私もいつも実写化があるたびになんでだー!?って叫んでます。これからも更新を楽しみにしています。 (2018年3月10日 2時) (レス) id: cebda297a8 (このIDを非表示/違反報告)
キメラ@(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!86冊目の時の主人公の2次元に対する気持ちが私と一緒で猛烈に同じ気持ちの人がいて嬉しいです!実写で原作沿いならいいのにー!!って思っちゃいます。あ、更新を毎回楽しみにしています。頑張ってください!! (2018年3月10日 0時) (レス) id: 4b1c9addd4 (このIDを非表示/違反報告)
れもねーど(プロフ) - ありがとうございます!まだまだ未熟で誤字も多いですが、これからもよろしくお願いします!! (2018年2月21日 10時) (レス) id: 9300e8606e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい - いつも更新楽しみしております!66冊目にて誤字と思われるところがありました、まだまだ寒いので体調等ご自愛ください。 (2018年2月21日 8時) (レス) id: e224a93641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもねーど | 作成日時:2018年1月14日 0時