【DEATHNOTE】名探偵と殺人鬼と俳優【男主】2

74冊目 ページ28

監 禁5日目。




「頼む、Aに会わせてくれ！！
僕はどうしてもAに謝らなきゃいけない！！

あの時の僕はどうかしていたんだ！！」


『…何だこれ』


「Aくん！！月くん、さっきからずっとこれしか言わなくて…」







仕事から帰ってきて部屋に入ると真っ先に、モニター越しから月の悲痛な声が耳に入った。

振り返った松田さんは苦笑いを浮かべてる。

俺はその松田さんから視線を月に戻す。



_______何か、変だ。







目の前のモニターに映る月は、今までの月とはどこか違う。

…いや、戻ったと言った方が正しいかもしれない。
どこか懐かしい、真っ直ぐな目をしてた。







「どうかしましたか、A」







その目に戸惑い、立ち尽くしていると、相変わらずソファーに変な座り方で座っていたLが俺を見上げる。








『…何でもない』







俺の心を読むような真っ黒な瞳から目を逸らし、寝室に逃げる様に入った。








『_______帰って、きたのか』








何故か自然と温かい雫が頬をつたった。

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