第八十四話 『それが普通じゃあないの?』 ページ3
――真夜中―路地裏――零sibe
家族とは何か。
愛とは何か。
[零?]
『ん?.........嗚呼、何でもないよ。少し感傷に浸っていただけさ。』
我ながら随分と変なことを考えていたねー。
まぁ、今回はヒトと関わりすぎたせいかな。
ヒトは感情のテンポが早いからねぇ。
................家族か。
『あれが、普通じゃあ、通常じゃあないのかい?』
................見えない、知らない、触れない、聞こえない。
愛とは何か、家族とは何か!!!!
だから、判らない振りをしよう。その方が、幾分か素敵だろう?
――――――さん。
そんな小生の空気を感じたのか、ナナシが呟やくように云った。
[................行こうか零。坪内さんに報告に行かないと。]
『嗚呼。』
零sibeEND
――――――――――――
................坪内sibe
「首領、どうかされましたか?」
夜――――――ポートマフィアの時間。
「大丈夫じゃよ。森医師。」
後数年で、この街はポートマフィアの暴帝の支配下になる。
儂の自我が無くなるのは――――――後、どれくらいだろうか。
後、どれくらい彼の子の傍にいてあげられるのか。
「それにしても、悪いな医師。こんな時間に、診察など。」
「大丈夫ですよ。首領に何かあっては大変ですから。」
その言葉は本心か。まぁ、気にすることでもない。
コンコン、と、扉がノックされた。
『...............悟ヶ原です。入っても宜しいですか。』
嗚呼、零ちゃんか。でも、もう一人?
「嗚呼、かまわないよ。」
扉が開かれた。
黒服が扉を閉じたのを見ると、零ちゃんは口を開いた。
『やあ。久しぶりだねぇ、鴎外さん。それにしても、こんな真夜中に何やってるんだい。』
「................久しぶりだね。後、それはこちらの台詞だよ。こんな時間に何を?それに、そっちの子は?」
医師の云う通り、零ちゃんの数歩後ろに、控えるようにして青年が立っていた。
『一度話しただろう。小生の異能生命体だよ。』
青年はにっこりと笑って、
[はじめまして、ナナシです。何時もは柊尚という名前で活動してる。宜しくお願いしますね?]
と云った。
嗚呼、彼もまた、異常者か。
__________NxstTaim__________?
第八十五話 首領補佐官と首領護衛→←第八十三話 帰り道、悟ヶ原家について
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三斗(トリップ願望者) - ええええええ!何でこんな此れから良い所☆みたいなとこで更新停止しそうになるかなああああああああああ‼‼‼作者さん!Please come buck‼‼‼‼‼ (2022年7月27日 14時) (レス) @page28 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - みゃうさん» ありがとうございます!諸事情により更新出来ていなかったのですが、これからは更新していきますのでよろしくお願いします!英語はもう諦めてまして……見逃してくださると幸いです。 (2019年7月27日 13時) (レス) id: 93dc29917b (このIDを非表示/違反報告)
みゃう - 吸血蝶さん、タイトルが気になって読んでみるとすごく面白かったです。・・・英語の勉強をしましょう? (2018年12月26日 13時) (レス) id: fa587dfb5c (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - やみねこさん» ありがとうございます!!!最近は時間ができてきたので、多く更新できるよう頑張ります!!これからもよろしくお願いします! (2018年8月8日 13時) (レス) id: a5cd03074c (このIDを非表示/違反報告)
やみねこ - 百話おめでとうございます! (2018年8月7日 13時) (レス) id: 008d70804a (このIDを非表示/違反報告)
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