第八十三話 帰り道、悟ヶ原家について ページ2
――夜中―路地裏――ナナシsibe
[東野さんに後処理頼めて良かったねー!]
『嗚呼。まあ、連絡先................小生マフィアだよね?良かったのか否か。』
確かに................まああの人なら許してくれるでしょ。
それにしても、
[それにしても零の親って今何処にいるの?零、家に一人?]
『?、嗚呼、あの人達なら..............仕事だろうね。』
................何か、可笑しい?気がする。
[母親の方は?もう止めてるんでしょう?]
『嗚呼そっか。ナナシは悟ヶ原の事、そんなに知らないんだったけねぇ。』
悟ヶ原................確かに。零の一族って云う認識しかしてないな。
『悟ヶ原家は................表社会、裏社会、両方に深く根付いている、
一族よりも組織と認識した方が正しい。』
[組織................?ポートマフィア、は?]
『マフィア、否、一族の中でも................利害一致の関係。所詮利用しているに過ぎない。
マフィアが敵対している組織に、悟ヶ原も敵対している組織がある。
そういう場合、潰してもポートマフィアのせいに出来る。その見返りに宗田さんが協力している。』
え.................?
僕の顔は今、随分と滑稽な表情をしているだろう。
悟ヶ原家―――――――――――零は、零の認識は、家族じゃない。
ただの、利用対象――――――!!!!
[でも、零の両親は家族大切にし................!!]
そう云いかけた瞬間、背筋が凍った。
零の目に映っているのは、殺意でも、敵意でも、好意でもない。
ただ――――――純粋な、無関心が映っていた。
零は、僕の様子に気がついたのか、深くフードをかぶり直した。
『大丈夫かい?悪いね、フードを被っていないと大体皆そうなるんだよ。
あと、確かに小生の両親は家族の事を大切に思っているだろう。だが愛してはいない。』
愛してはいない................。
『悟ヶ原家の者は、一番利用しやすいんだろうねぇ。
それに、悟ヶ原家の者と会うのは三ヶ月に一、二回程度だ。
................................でも、その分家族の温かさが判る。』
路地裏に零の声が響く。
『宗田さんも秋さんも元々悟ヶ原の人だから、愛すると云うのが判らないんだ。
悪循環ってわけだよ。』
[................でも、僕と零は家族でしょう?なら良いじゃん!!]
『................そうだね。』
第八十四話 『それが普通じゃあないの?』→←第八十二話 その後の処理
33人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三斗(トリップ願望者) - ええええええ!何でこんな此れから良い所☆みたいなとこで更新停止しそうになるかなああああああああああ‼‼‼作者さん!Please come buck‼‼‼‼‼ (2022年7月27日 14時) (レス) @page28 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - みゃうさん» ありがとうございます!諸事情により更新出来ていなかったのですが、これからは更新していきますのでよろしくお願いします!英語はもう諦めてまして……見逃してくださると幸いです。 (2019年7月27日 13時) (レス) id: 93dc29917b (このIDを非表示/違反報告)
みゃう - 吸血蝶さん、タイトルが気になって読んでみるとすごく面白かったです。・・・英語の勉強をしましょう? (2018年12月26日 13時) (レス) id: fa587dfb5c (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - やみねこさん» ありがとうございます!!!最近は時間ができてきたので、多く更新できるよう頑張ります!!これからもよろしくお願いします! (2018年8月8日 13時) (レス) id: a5cd03074c (このIDを非表示/違反報告)
やみねこ - 百話おめでとうございます! (2018年8月7日 13時) (レス) id: 008d70804a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ