第八十九話 それは死(救済)へと歩むが故にかせられた絶望(生) ページ8
――悟ヶ原家邸宅―客間――零sibe
――――――――――――悟ヶ原家の跡継ぎ決めによる争い。
――――――通称、覚決め。
遥かに昔、悟ヶ原家は覚と呼ばれる妖を信仰し、その力を借り、人々を導いて来たと云われている。
悟ヶ原の者は清く、正しい。だから覚の声を聴けるのだ――――――。
人々は、そう信じ、疑わなかった。
まぁ、仕方ないと思うよ。実際、その代の者が予言をし、人々を災害やらから守っていたのは事実。
そのおかげで家族やらなんやらが助かった人々はその一時の感情で神だなんだと決めつける。
人間の思い込みほど怖いものはないよ。
................話がずれたね。まぁ、これが世間一般的な言い伝え。
表の世界用の言い伝えといった方が正しいかな?
本当は、覚などいないんだ。
覚の正体は――――――とある異能力者だ。
「聞いたことがあったが、まさか本当の事だとはな。」
東野さんはそう言いため息をつく。
[待って?つまりどういうこと?]
『つまり、小生が異能持ちだと悟ヶ原の連中が知ったら、後継ぎ決めが必要ないんだ。
昔と同じように、その異能者を頭首にして、必要がない者を処分する。』
そうなると―――
『そうなると大量虐殺の始まりだ。誰だって死にたくないからね。一般人もを巻き込んで、
大規模な抗争が始まってしまう。小生はそれを避けたい。というか、』
[現頭首の一人娘である零と関わった時点で殺されてる人もいるしね。]
ナナシが小生を遮りいう。
『こんな状態の今、小生をどう管理するつもりで?』
また、空気が凍った。
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三斗(トリップ願望者) - ええええええ!何でこんな此れから良い所☆みたいなとこで更新停止しそうになるかなああああああああああ‼‼‼作者さん!Please come buck‼‼‼‼‼ (2022年7月27日 14時) (レス) @page28 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - みゃうさん» ありがとうございます!諸事情により更新出来ていなかったのですが、これからは更新していきますのでよろしくお願いします!英語はもう諦めてまして……見逃してくださると幸いです。 (2019年7月27日 13時) (レス) id: 93dc29917b (このIDを非表示/違反報告)
みゃう - 吸血蝶さん、タイトルが気になって読んでみるとすごく面白かったです。・・・英語の勉強をしましょう? (2018年12月26日 13時) (レス) id: fa587dfb5c (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - やみねこさん» ありがとうございます!!!最近は時間ができてきたので、多く更新できるよう頑張ります!!これからもよろしくお願いします! (2018年8月8日 13時) (レス) id: a5cd03074c (このIDを非表示/違反報告)
やみねこ - 百話おめでとうございます! (2018年8月7日 13時) (レス) id: 008d70804a (このIDを非表示/違反報告)
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