第百五話 救済なる心の安息は小さな音と共に崩れ去る ページ24
――――――――覚決めから二か月後、とある路地裏にて―――――――――
薄暗い路地裏の中に、小さな人影があった。
その人影は、ふらふらとした、覚束ない足取りで、路地裏を進んでいく。
「....................っ!!ゲホッガ八ッ、ゴホッゴホ!!」
その人影は、急にせき込みだした。
そして、慌てて押さえた手からは、赤い液体が流れていた。
「っ....................くっそ、しくじっ、た、ぁ....................。」
その人影は、そう吐き出し、薄暗い路地裏に倒れた。
それから少し時間がたったころ、静かな路地裏に、一つの足音が響いた。
「おいおいおいおい。ここまで一緒とかどうなってんだぁ?
ったくよぉー。ただでさえ悟ヶ原やらなんやら大変だってんのによぉ。
猫かぶりも大変だし。あいつはうざいし。」
その足跡の者はそんな愚痴を溢しながら倒れている人物に歩み寄る。
「まぁ、こうなるのも仕方ないか。元はといえば俺の責任かぁ?」
足跡の者―――――否、悟ヶ原宗田は、ゆっくりと担いだ。
「まぁ、今はゆっくり休めや。【中原中也】..........。」
――――――――――――――――――
―――――――――
――――
同時刻、ポートマフィア内、執務室
『!!!....................今、世界が歪んだ。』
[....................え?何が?]
ポートマフィアの、首領護衛官執務室。
その中で、零と、ナナシが二人対話していた。
[なに?厨二発言?]
『意外と辛辣だねぇ。仮にも主様だよ?』
[いいじゃん。それで?なんなの?]
『恐らくは、宗田さんが何かしたんだなぁと思うけど。まぁ、接触したんだろうね。』
[接触したって?宗田さんが?誰と?]
零は微かに不思議そうな顔をした。
『ああ、誰かは云ってなかったっけ?宗田さん。
前に、メインが転生したって云っただろ?』
[うん。]
『宗田さんはねぇ。【中原中也】だよ。』
―――――――――nextTim――――――――???
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三斗(トリップ願望者) - ええええええ!何でこんな此れから良い所☆みたいなとこで更新停止しそうになるかなああああああああああ‼‼‼作者さん!Please come buck‼‼‼‼‼ (2022年7月27日 14時) (レス) @page28 id: 50d700a5ed (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - みゃうさん» ありがとうございます!諸事情により更新出来ていなかったのですが、これからは更新していきますのでよろしくお願いします!英語はもう諦めてまして……見逃してくださると幸いです。 (2019年7月27日 13時) (レス) id: 93dc29917b (このIDを非表示/違反報告)
みゃう - 吸血蝶さん、タイトルが気になって読んでみるとすごく面白かったです。・・・英語の勉強をしましょう? (2018年12月26日 13時) (レス) id: fa587dfb5c (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶(プロフ) - やみねこさん» ありがとうございます!!!最近は時間ができてきたので、多く更新できるよう頑張ります!!これからもよろしくお願いします! (2018年8月8日 13時) (レス) id: a5cd03074c (このIDを非表示/違反報告)
やみねこ - 百話おめでとうございます! (2018年8月7日 13時) (レス) id: 008d70804a (このIDを非表示/違反報告)
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