隊士達の心を奪う凶悪犯がいるらしい【鬼滅の刃】

蝶屋敷に笑顔 ページ17

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「カナヲ！」



私たちは無事怪我も治ってきたとき、機能回復訓練というものに参加した。そこで出会ったのが、栗花落カナヲという女の子だ。

カナヲは胡蝶様の継子らしく、本当に強い。何をやってもカナヲには負けてしまっていた。



そして今日、機能回復訓練を終えて無事完治。また任務に出ても良いと胡蝶様に許可をもらった。




「…？」


カナヲは私が呼びかけたのに気づいて振り向く。とても可愛い。



「カナヲ、本当にありがとう！カナヲのおかげで今の自分と向き合えたし、この経験活かして頑張るから！」


私がそういうと、カナヲはニコッと笑ってコインを投げた。そこには表と書いてあり、カナヲは口を開いた。



「師範の指示に従っただけなので、お礼を言われる筋合いはないから。さようなら。」



初めて声を聞いた。そしてとても可愛い声で心地が良い。



「カナヲ素敵な声だね！カナヲの声聞けてすごく嬉しいし、次会ったときもまた一緒におはぎ食べたいなぁ！本当にありがとう！」



私はカナヲの手を掴みながらそう言って、手を振り蝶屋敷を後にした。

そして門の外にいる炭治郎達と合流する。



「Aさん、行ってしまうのですね…。この数日間あなたとご飯を食べれて幸せでした。また次会うとき、その素敵な笑顔見せてくださいね。」



胡蝶様は私の手を掴みそう言った。私も胡蝶様の手を握り返す。


「私も、胡蝶様と食べたご飯すごく美味しくてあったかくて…！本当にありがとうございました！また一緒にご飯食べたいです。」
「…食いしん坊なAさん尊いです。」


胡蝶様に抱きしめられて、思わず赤面する。わ、確かに私ご飯のことしか言ってないじゃん…。



「また、会いましょう。大好きですよ。」
「はい！私も大好きです！」



こうして、蝶屋敷からどんどん離れていった。
寂しい気持ちもあるが、それよりありがたい気持ちでいっぱいだ。


身体が不自由なく動かせるのって清々しいな。




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「…？カナヲとても嬉しそうですね。」
「(^^)」
「そう言えばさっき、Aさんと話していましたね。」


それから蝶屋敷ではAの話題になった。アオイやなほ、きよ、すみまでもがその話題に乗ったのだった。


やはり彼女の笑顔は周りを幸せにするらしい。




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