第1話「女子力が欲しい」 ページ2
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「炭治郎の飯は何度食っても旨いよなぁ〜。」
「今度私も炭治郎と一緒に料理作りたい。」
「「ダメだ!」」
「クソ!!!!!!!」
第1話「女子力が欲しい」
私には悩みがある。
それは、女子力というものが欠けているところだ。欠けているとかじゃない、もはや皆無だ。
私の服は全部善逸が選んでるし、家事全般全部炭治郎がやってくれている。たとえ「やりたい!」と言っても
"露出多い服ダメ!足見えたらダメ!アクセサリー禁止!底の高い靴も禁止!"
"危ないからダメに決まってるだろう!?掃除も手が汚れてしまうし洗濯も難しいからダメだ!"
と、こう返ってくるのは目に見えている。
だからそういうところ以外で伸ばせるところを伸ばすしかないのだが、自分の良いところなど到底思いつかないのである。
「ねえ、善逸。私の良いところ言って?」
「細胞一つ一つが美しいところ。」
「はぁ〜、こいつダメだ、参考にならん!」
「なんだよ〜事実言っただけじゃんか〜!」
事実ではないだろ、お前には細胞単位で見えてるのか気持ち悪い世界だな。
なんてツッコミするのも面倒くさくて口には出さないけど。
「ねえ炭治郎、私の良いところ言って?」
「そうだな〜、沢山あるぞ!まずAからは優しい匂いがするあったかい匂いもする。それに家族思いな匂いや努力する匂い、単純に良い匂いだってするぞ!」
「嬉しいわ、ありがとう。」
けどコイツも参考にならん。
どうやって香りを操れと言うのだ、それに炭治郎にしかわからないじゃんかそれ。嬉しいけどさ!!
「どうしてそんなこと聞くんだ?」
「ほら、私って女子力というものが皆無じゃない?家事ができるわけでもないしオシャレなわけでもない。」
「たとえ家事ができなくても周りの人を和ませる力があるし、包容力だってある。だから家事ができる俺と共にいれば大丈夫だよ。ファッションについて、俺は疎いけど研究してみる。Aはそんなの気にしなくて良いよ!」
「…え!?それ炭治郎と一緒にいる前提の話じゃん!?しかも頑張らなくて良いなんて言わないで!?甘やかさないで!?甘えちゃうから!!」
ここで悟った。聞く相手を間違えた、と。
そうだ、コイツらの中では将来も私といる気が満々なのだ、こんなこと聞いたって意味ないじゃないか。
でも、正直私もコイツらといる未来しか見えないのだ。
結論、女子力なんて、あげなくても良いのではないか?と一周回ってしまった。
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セシルン(プロフ) - この作品も好きなんですが極悪犯の方も好きでまた読みたくて気づいたらパスワード掛かっていたのでパスワード教えてほしいです!お願いします! (2021年7月22日 1時) (レス) id: 23bae16f03 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 豆大福さん» 皆様のおかげで無事完結することができました!ほのぼのとしていただけたのなら幸いです!そしてこちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!これからも頑張りますので何卒よろしくお願いいたします! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ふぇりさん» ほのぼのとしていただけたのなら幸いです!!こちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!!!これからも頑張りますので、何卒よろしくお願い致します! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - なはやんさん» ありがとうございます!!無事完結できましたのも皆様の応援のおかげでございます!!こちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!!これからも頑張りますので、何卒よろしくお願い致します! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
豆大福 - 完結おめでとうございます!見ていてほのぼのしていました!これからも応援してます! (2020年3月21日 8時) (レス) id: eb8684d377 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月13日 0時