幼馴染が過保護すぎる【鬼滅の刃】

第22話「俺のお姫様」 ページ25

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「善逸、癒してあげる券使っても良い？」
「おっ！いいよ！！なんなりと！」
「一緒に散歩行こう！」
「えっ！？むしろそれ俺が癒されちゃうんだけど！？逆にいいの！？」



第22話「俺のお姫様」



太陽がキラキラと輝く。そんなお散歩日和の中善逸と見慣れた景色を見ながら歩いていく。



「なんか良いなぁ〜こうやってAとまったり歩くの。」
「散歩なんて初めてだよね。たまにはいいね。」
「そ〜だな〜！ウフフッ！幸せな夫婦生活！」
「まずカップルにもなってねえしな、勘違いしないで？」


善逸は何か変な行動をしながら何かを言ってるがスルーしとこう。今構ってたら日が暮れる。


そしてしばらく歩いていると、近くにある公園にたどり着いた。公園では日曜日の午前中と言うこともあり子供たちがたくさん居た。


「そういえばA子供好きだったよね？」
「うん、かわいいよね。」
「ちょっと公園寄るか！」
「え！やったー！」


善逸は私の手を引いて公園へ走る。なんだか懐かしい感覚だ。


「見てるだけなの変質者だよね…ちょっと遊んでこようよ！」
「いってらっしゃい！」
「あ、行きたくないのね！わかった、俺遊んでくる！」



善逸は幼い笑顔で遊んでる子供たちのところに行った。子供たちは「変な髪の毛〜」と言ってるが善逸は楽しそうだ。





___昔のことを思い出した。善逸はよく私に花冠を作ってくれたのだ。手先が器用でいつも「僕のお姫様だぜ」と言って私の手を引いていろんなところに連れていってくれた。



善逸は変わっているようで結局何も変わっていないのだ。

いつだって私の手を引いてくれるのは、善逸じゃないか。




「A！」
「ん？」


昔のことを思い出してると善逸が背中の後ろに何かを隠して私の目線に合わせた。



「Aは俺のお姫様だよ」




なんて言って善逸はフワッと私の頭に花冠をのせた。



「ふふっ、やっぱ善逸は変わってないね」
「どう言う意味だ？」
「ううん、なんでもない！」


私の王子様はいつだって善逸だ。



「お散歩、また行こうね」
「うん！ぜひとも！」


善逸の笑顔はまるで陽だまりのよう。
そしていつまでも変わらない、素敵な善逸であり続けて欲しい。



「また作ってよ、王子様。」
「…エッ！？殺しにかかってる！？」


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