幼馴染が過保護すぎる【鬼滅の刃】

第19話「5倍返しの贈り物」 ページ22

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「炭治郎明日は何の日かわかるか？」
「ホワイトデーだな！」
「そうだ、ホワイトデーだ！」



第19話「5倍返しの贈り物」




「ただいまー」
「おかえりおかえりっ！A！」
「おぉ、テンション高…」



帰ってくると善逸が玄関まで来て私に抱きついてスリスリしてくる。いつもは玄関にすら来ないから不思議だ。そしてマジで犬みたいだ。

今日は私以外の2人の休みが被ったらしくて、何やら色々やっていたよう。リビングに入るといつにも増して美味しそうな料理の匂いが漂っていた。


「Aおかえり！」

エプロンをつけて鍋を持ちながらニコッと笑う炭治郎の姿もあった。


なんだか今日は2人とも朝から様子が変だったんだよな。妙にワクワクしてるというか、妙にキラキラしてるというか…。


そして炭治郎が何を作ってるのか気になって見てみると、



「え！シチュー！！！」
「そうだ！今日はAの大好物のシチューだぞ！」


炭治郎が私の誕生日だとか特別な日に作ってくれるのがシチューだ。

今日なんのかの日だっけ？うーん覚えてない。



「そしてクッキーも焼いたぞ！」
「え！？クッキーまで！？」


なんでこんなに豪華なんだ…？
咄嗟にスマホの画面を見ると3／14の文字。


「あぁ〜！？ホワイトデー！？」
「そうだ！バレンタイにAが素敵なものくれたから俺たちからの贈り物だ！」
「ええぇー！？確実に5倍返しくらいになってる…！」


だって私があげたの板チョコだよ？こんなに豪華にしてもらえるとは…すごく申し訳ないんだけども！



「いただきます！！」


炭治郎の作った料理がテーブルに並ぶ。本当に美味しそうだ。


「う、うまぁ…」
「本当か！よかった！」



炭治郎の作るシチューは日本一優しい味がする。もう炭治郎のシチューって感じのシチューだった。



「そしてプレゼントもあるぞ！」
「え！？」
「俺からはこれだ！」
「わー！綺麗！ありがとう！」
「俺からはこれっ！」
「ははっ！ありがとう！」



炭治郎からはブーケをもらい、善逸からは「癒してあげる券」をもらった。

早速部屋に飾ったし、大切にしまった。



「板チョコがこんな形で帰ってくるとは…。」



来年のバレンタインはもっとちゃんとしたのあげよ…と肝に銘じた1日だった。



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