即ファボ失礼します【我妻善逸】

4.心配 ページ5

・



「ん…？」
「あら、おはようございます。具合はどうですか？」



目が覚めたら胡蝶先生が俺の顔を覗いた。
起きようとするとクラクラして起き上がれない。

時刻は11時を過ぎた頃だった。



episode 4「心配」




「まだ血液が足りてないようですね。寝不足と鼻血が原因です。昨日は何時ごろ寝ましたか？」



昨日は…Aちゃんとずっと話していて、そのあともなかなか寝れなくて結局寝たのは



「3時ごろ、でした。」
「あらあら、ダメですね。今日はとりあえず良くなるまで保健室で寝ていましょう。それと、昼食は今食べましょうね。」


胡蝶先生はニコッと笑って俺の荷物を俺に渡す。
誰か届けてくれたんだなぁ、炭治郎かな。優しいなあいつは。

なんて思いながら、弁当箱を広げる。
すると胡蝶先生が俺に話しかけた。


「善逸君は愛されていますね。休み時間のたびに誰かしら見にきていましたよ。」
「え、へへ。優しい奴らなんです。」



伊之助や炭治郎が来てくれていたんだろうなぁ、と嬉しく思う。



「(人1)さんなんて、毎時間来てましたよ。すごく心配していました。」
「………へ？」



(人1)さん…って、(人1)A…Aちゃん！？
え！？毎時間！？来てくれてたの！？


おい俺なんで寝てるんだよ！Aちゃんと近づける絶好のチャンスだったじゃんか！



「……ッ。」


本当に嬉しい。俺Aちゃんと一気に近づけてる気がして。

でも近づきすぎるのは少し怖いんだ。今まで画面越しで見るだけで幸せだったから、俺がどんどん高望みしてしまうんじゃないかって。



でもでも、やっぱり嬉しいし幸せだ。

卵焼きがいつもより少し甘く感じた。



・



そして昼食も食べ終わって寝ようとしたとき、ノックの後にガラッと聴こえたと同時に、心拍数が上がった音も聞こえた。



「胡蝶先生、善逸君は…。」
「ヒェッ！？」



この声、Aちゃんじゃん…！！
本当に来てくれてたの！？嬉しすぎるよ！




「善逸君！あぁ〜よかった…！」



Aちゃんは俺の顔を見てニコッと笑った。少し息が上がってるから急いで来てくれたんだろう。



「起きてる善逸君見れて良かった！じゃあ授業はじまるから行くね。ゆっくり休んで！」
「う、うん！」



Aちゃん、すぐ行っちゃったけどめっちゃ良い匂いするしめっちゃ可愛いし何これ。


心臓がバクバクしてなかなか寝れなかった。



((A！起きてたか、紋逸！
((起きてたよ〜！良かった…！



・

5.二目惚れ→←3.なんて酷い炭治郎だ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す