即ファボ失礼します【我妻善逸】

3.なんて酷い炭治郎だ ページ4

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「善逸、やけに元気だな。」
「えぇ！わかるぅー？？俺昨日話しちゃったんだよねぇ！！」
「あ、Aと？」
「Aだと…！？呼び捨て？！」
「俺元中なんだよね。」


「なんて酷い炭治郎だよおおおおおおお！！！」



episode 3「なんて酷い炭治郎だ」




昨日俺はあのAちゃんと初めて話したのだ。
それでテンションMAXだったと言うのに、炭治郎はなんて言うカミングアウトをするんだ。


「今まであんなに可愛い知り合いを持っておきながら黙っていただなんて良いご身分だなぁ！！」
「なっ！善逸落ち着け！」


炭治郎のことを思い切り睨むと、炭治郎は困ったように笑う。



「でも、善逸の方がきっと仲良いぞ！」
「…おお？そうか？」
「うん！だって俺ミンスダグラムやっていないし！」
「…ほぉ、そうか。」



炭治郎の言葉を聞いて俺は怒りを収めた。確かにな、過去より大事なものは未来だもんな！




「よぉーしAちゃんのことこの目でみてこよ〜っと！！」
「そうだ！善逸はそうでなきゃ！」



俺はるんるんっと教室に出て隣の教室を覗く。まだ人が全然きていない教室に、一輪の花が咲いていた。




「…はぁあ、今日も可愛い…。」



あんな可愛いAちゃんと話せたなんておれ幸せ者すぎるじゃん…。
写真も可愛いけど実物はもっと可愛いよ…。はぁ、好き。

なんて幸せを噛みしめながら眺めていたら、ふと目が合ってしまった。



ドキッ



心臓がうるさい。急に顔が熱くなる。


それからAちゃんは手を俺に控えめに振りふわっと笑った。




「……oh」



ジーザス！
俺、ファンサービスもらっちゃったんだけど。



「お？紋逸鼻から血でてんぞ！！」
「一発KO…。」



俺の頭を混乱させるには十分すぎるサービスだった。そして俺は後ろにどさっと倒れそうになる。
たまたま通りかかった伊之助が支えてくれたからよかったけど。




「紋逸が倒れた！！！！」
「ちょ！伊之助君、一緒に保健室運んであげよう！」
「おう！俺1人でできるぞ！フハハ！！」
「わ！流石だね！」



ああ、Aちゃんの天使のようなボイスが聞こえる…。
顔も性格も声も天使とかAちゃん本当に天使なんじゃないの…？


頭がクラクラするけど、それよりも俺の頭はAちゃんでいっぱいだから、幸せの方が大きかった。



((コイツ！倒れたのに笑ってやがる！
((なんだろう、でも貧血っぽいなぁ…。大丈夫かな。



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