あったかい母親 ページ17
・
翌日、義勇さんは一度家に帰り、私は朝の支度をしていた。
すると義勇さんから電話が来て、「今から迎えにいく。今日は有給を使ってくれ。俺の母と話してほしい。」と言われた。
その通りに、初めての有給を使い、義勇さんの家へドキドキしながら向かった。
・
「貴方が、(人1)Aさんね？」
「はい。(人1)Aと申します。」
義勇さんのお母様はとても綺麗な方で、お上品で、私は手に汗を握って話す。
「Aさんと呼んでも良いかしら。」
「…はい！勿論です！」
すると、義勇さんのお母様はふわっと笑って話を進めた。
「まず、鬼舞辻財閥の無惨さんが貴方のことを大変褒めていたわ。そして貴方がいるならうちの会社と契約を結ぼうと、そこまで言ってくれた。まずは経済面で、貴方に感謝させて頂戴。」
「い、いえいえ！とんでもないです、私はただ、鬼舞辻さんと話していただけなので…！」
「話すだけでも魅力的な貴方に感謝してるのよ」とニコッと笑いながら言う義勇さんのお母様には少しどきっとした。
「そして、義勇のこと。最近義勇、凄い目をキラキラさせていたのよ。きっと初めての恋だったんでしょうね。私、ずっと心配していたの。義勇は一生恋も知らぬまま仕事だけをやって生きていくんじゃないかって。だから結婚の話を持ち出したのよ。でもAさんと言う素敵な方と出会えて彼の中で何かが大きく変わったんでしょうね。義勇に愛を教えてくれてありがとう。」
義勇さん、義勇さんのお母様は義勇さんが思ってる以上にとても優しくてあったかい人じゃないですか。
「…ｯ！こちらこそ！ありがとうございます…！！」
こんなにあったかい声でそんなこと言われたら泣きそうになる。
「私はAさんが義勇と結婚してくれるのなら、応援するわ。」
「ありがとうございます…！！」
もう感謝でいっぱいだ。義勇さんにも、義勇さんのお母様にも、鬼舞辻さん、猪くん、炭治郎、善逸にも…みんなに感謝でいっぱいだ。
もし、私が炭治郎に恋をしていなかったら、義勇さんを好きになるきっかけが生まれなかったかもしれない。
もし猪くんが鬼舞辻さんに話しかけてなかったら、私はきっと結婚なんてできなかったかもしれない。
もし義勇さんに出会っていなかったら、私はきっと幸せになれなかっただろう。
沢山の人に支えられて、助けてもらって。
私はなんて幸せ者なんだ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 324人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にぃ - とても面白いしキュンキュンしました。これからも面白い作品作ってください。 (2020年8月23日 21時) (
レス) id: e653c86382 (このIDを非表示/違反報告)
陽渚(プロフ) - 面白かったです！他の作品も読ませてもらってます！頑張ってください (2020年8月4日 22時) (レス) id: 0a67e21c60 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - Regulusさん» ありがとうございます！！そう言っていただけると心からかいてよかったなぁと思います！次回作も是非見てみてください！これからもよろしくお願いします！ (2020年4月4日 22時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´▽｀*)とても楽しませて頂きました！次回作も楽しみに待っていますo(*⌒―⌒*)o (2020年4月4日 14時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます！そう言っていただけると書いてよかったなぁと思います！本当にありがとうございました！！ (2020年4月2日 23時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬん
| 作者ホームページ：http://urana
作成日時：2020年3月27日 22時
