陽の光は続かない〖パラライ〗〖cozmez〗 (ページ18)

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〖那由汰視点〗ページ18

朝。
珂波汰は既に起きているようだけど、Aはまだ寝ていた。
昨日、遅かったもんな
俺は、Aの顔を見つめる。

「…クマ、あんじゃん」

その目の下には、クマがあって。
俺は、目の下をなぞるように撫でた

「……あんま、無理すんなよA」
『…ん、なゆ、た？』
「お、起きたか？はよ」
『おはよ…ふぁ、ねみぃ』

Aは、ふぁ、と欠伸をする

「まだ寝てていいぞ」
『んー、でももう昼だよな？さすがに起きるよ』
「そ、じゃ珂波汰のとこ行こうぜ」
『ん。わかった』

俺は、Aの手を握ってみる。
すると、びっくりした様な顔をした

『な、どうしたんだ？』
「別に？迷子になんねぇように」
『なるか！！』
「ひひ、冗談」
『ったく…』

少し頬を膨らませるA
きっと年上だろうけど、少し面白い

誰かに対して、こう思えるのは中々いない
Aが特別、なのか？

俺も、Aがどっかに行ったら、って思うと
居てもたっても居られなくなるんだろうな

…絶対、教えてやんねぇ。