夏、祭り、花火【赤】 (ページ10)

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おまけ2 ページ10

Aの部屋にお邪魔している俺

田村｢むぅ...｣

｢....A？？｣

あの、Aさん？？
怒ったふりしても可愛いが勝ってしまうんですけど？？
ほっぺたふくらませて睨んでるつもりかも知れませんけど、俺から見たらただの上目遣いなんですよね。しかも、泣くの我慢して睨んでるの逆効果ですよ？？むしろ、煽ってるとしか思えないんですけど？？

田村｢重岡さん....｣

｢ん？どーした？田村さん？｣

田村｢いじわるやめて｣

ん？何してるかって？？
Aのお気に入りのクマのぬいぐるみを俺が持ち上げてAが取れないって言う状況

最初は、ぬいぐるみにA取られて嫌やなって思ったからしてたんやけどまさかこんな可愛い状況になるとは

ん？今ならおれ、ぬいぐるみ返す前提でAにハグして貰えるとちゃうか...

｢そんなに返して欲しいなら返すわ｣

田村｢っ！ほんと？！｣

｢でも、返す条件として俺にハグしてもらいます｣

田村｢.....返さなくてもいいもん｣

なぁ、可愛いねんて。可愛いねんけど、そこはハグして欲しかってんて。

｢そっか....じゃあもう俺帰ろっかな｣

田村｢....帰っちゃうの？｣

｢おん。だってぬいぐるみ返して欲しいやろ？でもハグは出来ひんねやったら帰るわ｣

ごめんな、A。Aのことになると意地悪したなるんや。

｢じゃ...｣

ｷﾞｭｯ

田村｢まだ帰らんといて。ハグしたくなかったわけとちゃうもん。｣

心臓に悪い。ほんとに無意識でこれをしよるから。

田村｢ハグするの緊張するんだもん。｣

｢ごめんなぁいじわるして。はい、ぬいぐるみ。｣

田村｢ｷﾞｭｯありがとう！！｣

ってかあのぬいぐるみずっと持ってんなぁ

そんなに大事なぬいぐるみなんか？？

｢Aそのぬいぐるみずっと持っとるけどそんなに大事なんか？？｣

田村｢大事なの！！！このぬいぐるみは大ちゃんから初めて貰った誕生日プレゼントなの！！｣

ｷﾞｭｯ

｢お前。理由可愛すぎんねんて｣

この子といると心臓がいくつあっても足りないみたいだ。