松村さんの彼女さん (ページ11)

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「準備できたー？」

『できたー』

「はい、じゃ行こ」

買い物に行くため彼女の準備を待ってると、少し小走りで走ってきたA

行く前に手を繋ごうと手のひらを出すと

『あ、ちょっとまってて』

そう言ってまた部屋へ戻って行った

「今度は何よ何を忘れたのよ」

『ん？これ』

そう言って渡してきたのは消毒と除菌シート

「それは大事」

『でしょ？』

「よし、本当に早く行こ？じゃなきゃ店閉まっちゃう」

『別に夜でもないんだから店は閉まらないよ、営業時間短縮中だけどさ』

「まぁまぁ、はい、手繋ご？」

『やだ』

「え！なんで」

『うっそ～いいよ？』

「やめなさい笑嘘つきは泥棒の始まりっていうじゃん」

『ほら、北斗、早く行くよ？』

「話を最後まで聞きなさい」

こうやって振り回されるのも悪くはないけど…

『北斗～今日何食べたい？』

「え～今日俺作ろっか？」

『え、本当？』

「うん、別に全然いいけど」

『ありがと』

「じゃあ何食べたい？」

『やっぱり北斗が作るオムライスが一番好き』

そう言ってくれた彼女の顔はマスク越しでも分かる満面な笑みだった

可愛いすぎて固まっていると

少し前にいたAが呼びかけてきた

『北斗、はやくっ』

「あぁうん」

『後は、買い溜めでもしとこ』

「そうだね」

『じゃお菓子取ってくる』

「え、ちょ」

消えた彼女を追いかけようともしたが、どうせ買ってくるものはわかっているからいい

『よし、お菓子も買ったし、食材も買ったし、お会計して帰ろ？』

「どこもよんなくていい？」

『うん、大丈夫』

「そっか、じゃあ会計済ませてそのまま家帰ろ」

いつの間にか帰ってきていた彼女と会計を済ませて二袋ある物を一緒に袋に詰めて持ってあげる

『重くない？』

「うん、大丈夫だよ」

『ありがとね』

「帰ったらオムライスだね」

『北斗のオムライス楽しみ』

「そんなこと言われたらハードル上がるからやめてよ笑」

『期待しとくね笑』

「やめなさい笑」

時々デレデレだったり、素直に心配してくれるところも彼女のいいところだけど、デレデレ期は今月長いかも？…

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