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康二が声をかけてくれた時にはもう遅かった
一人、康二を置いて去ろうとした瞬間に、優越感に浸っていた私が悪かった
『へ？…わっ！』
「おぉ！大丈夫？ってAちゃん？」
『あ、ごめんなさい…』
顔を上げて確認すると深澤さんの顔が、こんなこと、昔あったような…
昨日ぶりの深澤さんに、胸のドキドキを抑えつつ申し訳ありませんと言う
「ふはっ相変わらずドジだね笑」
『…すいません…』
「謝んないで、かぁいい彼女さん」
私の耳元に口を持ってきて二人だけにしか聞こえないような声で囁いてきて
かァって効果音がなりそうなぐらい自分の顔が赤くなっていくのが分かった
「顔、赤くなっちゃってるよ？笑」
『…っか、会社では、ダメです…』
持っていたファイルで深澤さんの体を制する
こんなところ誰かに見られたら恥ずかしくて、もっと顔が赤くなっていくのが分かる
向「ふっかさん！Aまたぶつかってたやろ」
『前をむいてなかったから…ごめんなさい…』
「全然大丈夫だけど笑」
走って追いかけてきてくれた康二のおかげでこれ以上深澤さんがなにかしてくることはないだろうけど…
深澤さんだからこそ、怖い…
「康二、お前ここにいていいの？仕事溜まってんでしょ？笑」
向「あ、ほんまや！ほなまたな！」
またお礼すると言い爽快に走り去って行った康二の背中を追う
「…Aちゃん、今日、一緒帰ろ？」
『え、でも…バレちゃう…』
「バレても良くない？」
『ダメです、深澤さんは仕事できる方ですし、私も、まだ入社して半年も経ってないので…』
この時期にバレてしまったら私はともかく、深澤さんにまで迷惑をかけることになる
それだけは避けたい
「じゃあ、ちょっと遠くで待っとくから」
『…何時に会社を出るかが…』
「…連絡先交換しよ、交換してなかったし笑」
とんとん拍子に進んでいく話に何とかついて行く
連絡先交換のためスマホをポケットの中から出し、画面に映し出されるのは深澤辰哉の文字
「これでいつでも連絡できるね」
『…一緒に、帰りましょ…』
「んはっ結局だね笑」
『連絡できるなら、別です…』
本当は一緒に帰りたい、社会人にもなってこんなに初心になるのは恥ずかしいけど
「いいよ、一緒に帰ろっか笑」
軽く私の頭を撫でて深澤さんお得意の微笑みで見てくる
ずるいよ
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るな(プロフ) - そうでしたか、お2人が幸せになってくれたらいいなと思います。続き楽しみにしております。 (2022年8月15日 0時) (
レス) @page40 id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！少しドロドロしたものも混ぜてみたくなったもので…笑 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8fca653651 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - 雪姫さん» コメントありがとうございます！更新遅めですが、これからもよろしくお願いします (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8fca653651 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - お話楽しみに読ませて貰っています。どのお話にもこういう性格クズな怖い女性っていますよね。邪魔しないであげて欲しい、2人の幸せを見届けたいです笑笑続き楽しみにしております。 (2022年8月11日 19時) (レス) @page33 id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - 面白いです。良かったですよ。私も小さな職場ですけど、できるですが〜ができるですかね。続き待ってます。 (2022年8月9日 2時) (レス) @page23 id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ | 作成日時：2022年8月4日 19時
