愛すべき人はツンデレでして。(ybhk)

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「もしかして今、ドキッとしたんでしょ。」




眠気が覚めたとか言いながら、
肩にもたれてくるのを止めないから
光に顔を向けて話すと、自然と光の耳元に口がいく。




光「うっさい、もう寝る！」




「おい、ダメだって。返事聞くまで寝させない。」




このツンデレは、なかなか手強い。
言えば終わることも、恥ずかしかったら絶対に
口を開かないから。




「ね、光？ドキッとしたんでしょ？」




光「……してない。」




「ほんと？」




光「してないもん、」




やっぱり口を開かない。
だったら、最終兵器だ。




「え、俺は光のこと好きなのになぁ……。
嫌われたんなら、ここにいる意味もないし、
外行ってくるわ。」




光「……だ。」




「ん？」




光「……外に出たらだめ！ドキッとした！
……から、やぶのこと嫌いになってないから……。隣にいて……？」




俺の手にかかれば、デレなんて一発で出せる。




「フフッ、じゃあ、本当に思ってるんだけど。
光のこと好きって。」




光「へ……、」




「ひいた？」




光「ひかない。…俺も好き……」




ん、今のは幻覚？それとも、ガチのやつ？




「え、何。光。聞こえなかった。」




光「ウソ。聞こえてたでしょ。」




「ホントに聞こえなかった。
ね？何て言ったの？」




光「……好きって言ったの！
もういい！寝る！」




ツンデレ。




ね、光。
デレは俺だけに見せてよ。





END

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