愛すべき人はツンデレでして。(ybhk)

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「今からその分、
めちゃくちゃ甘やかしてやるのはダメ？」



そう言った瞬間、
ピクッと俺の手を握った光の手が動く。



光「たとえば…？」



「例えば…、そうだな。

…これとか？」



俺はこちらを向く光の顎に手を添えて、口づけた。



光「っん、」



今は運が良いのか誰も楽屋にいない。
苦しくなって口を開いた一瞬を見逃すことなく、
俺は舌を絡めた。



光「…っ、やぶ、みんな、来ちゃうって…。」



光は軽く俺を押して口を離すと、
トロンとした涙目で訴えかけてくる。



「でも"例えば？"って、仕掛けて来たのは光でしょ？
それに、さっき撮影し始めたばっかなんだから、
みんな帰って来ないよ。」




膝の上にあるパソコンを机に置くと、
俺は光を押し倒した。



「寂しかったんだろ？
今から思う存分、甘やかしてやるから。」



光「え…。そ、それは今じゃなくても…」



「だめ。今。」



なんだっけ。
こういうのが、よく裕翔が言ってる『帝王』ってやつ？

あってるか分からないけど、こういう時に光は
大きく目をそらす。



「なんで俺のこと見てくんないの？」



光「だって…。やぶがカッコ良すぎるのが悪い…」



へぇ、そんなこと言うんだ光。
さすがにこれは可愛すぎる。

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