愛すべき人はツンデレでして。(ybhk)

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寝ていた光を抱きかかえて、ベッドにおろすと
うっすらと目が開いた。




トロンとした目は、思わず襲ってしまいそうになる。




「服着替えよ。寒いだろ。」




光「…、そんな元気、ない…。」




もうねる、と目を擦り、今にも閉じそうな目。




光「やぶも、いっしょにねよ、」




風呂に入りたいけどなぁ。
まぁ、光が寝たあとに入ればいいか。




まだ辛そうに眉を曲げる光と
向かい合わせになって寝転び、
フワフワの髪の毛を撫でるように優しく撫でる。





すると安心したのか、曲がっていた眉は元に戻り、
フフ、と少し笑った。





光「やぶ、つめたくて きもちぃね。」





俺が冷たいんじゃなくて、
光の体が熱すぎるだけなんだよな…。





ギューッと腕を回して抱きついてくるから、
俺も優しく包み込むようにして、
背中を一定のリズムでたたく。






光「うた、歌って…？」






プライベートに光の前で歌うなんて長いことなかったけど、
反論する理由もないからと静かに歌えば、光が口を開いた。





光「やぶの声、すき…」





「…ん？」




光「…、」




「ひかる…？」







元気になったらさ、一緒に出かけよーよ。
遊園地でも、公園でもさ。



なんなら夢で会おう？









「おやすみ、光。」






甘い光もいいけど、やっぱ元気な光が一番だ。





Fin.

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