愛すべき人はツンデレでして。(ybhk)

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光が出ていっても他のメンバーが到着するはずもなく、
ただひたすら静かな楽屋と戦う。




「はぁ、もういっそのこと光から
言ってくれた方が楽なのにな。」



光「俺がなに？」



「は？……嘘だろ。」




いつの間にか、俺の後ろに立っていた光。
もちろん、タイミングが悪かった、ではすまない。




光「なにが嘘なの？」



ソファの後ろから前に来て、
俺の隣に座る。




「いや、なんでもねぇよ。」




こんなこと言ったら、
何て思われるか分かんないから
ここは黙るしかない。




光「言って？俺、やぶの悩みは共有するつもり。
だって……、一人で抱え込むより二人の方が楽でしょ？
昔っからそうしてきたじゃん。」




悩みごと……、ではないけど。
いや、悩みごとか。でもなぁ……




「言ったら光、笑わない？」




光「なんで笑うんだよ。
俺はいつだって、真剣に聞いてるよ。」




「んー…、」




光「俺には言えないこと……？」




とりあえず、何から話そうか。
好きって？それとも、前置きから？



そうやって悩んでいると、名前を呼ばれた。




光「俺の話、聞いてくれる？」



「う、うん？」




立場が逆になってしまったけど、光の声に耳を傾ける。




光「自分の気持ちってさ、どんな時でも
うまく伝えられないよね…。」




いきなり何を言い出すかと思えば、
俺の事を言われているようで、内心ドキッとする。



そ、そうだな。なんて、動揺した返事を返した。




でも、それ以降口を開かない光。
不思議に思って隣を向くと、ウトウトと眠っていた。




あぁ、そういや、昨日は遅くまで生放送やってたな。

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