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◇sideC
「第36回松野家六つ子会議を始めまぁす!!」
「いぇーい!!!どぅーん!!!」
「十四松はんえらいご機嫌よろしいようで」
「一松はんは相変わらずやんなぁ」
「ねぇちょっと待って!!」
「どーしたトッティ」
布団を畳みもせずそれどころかその上に仁王立ちで立ったおそ松兄さん。
同じように一松と十四松も周りに集まっていて、六つ子の半分が知らない六つ子会議とやらを始めるらしい(35回分の記憶はない)。
またいつもの長男の権力とやらだろう。
本来の長男であるA兄さんは権力なんて使わなかったのに。
それなのに皆が従えるような野郎だったのに。
今回ばかりは無理だよ。家族の縁切ろうなんて。
「はぁい皆席につけー遅刻だぞー」
「マジ何!?これから何やんの!?」
「トド松諦めなよ。もう無理だって」
諭すように言えば頬を膨らませたトド松はすとんとその場に着席した。
同じようにカラ松も僕も座り、満足したように5人の顔を見渡したおそ松兄さんはどこから出したのかホワイトボードに何かを書き始めた。
──松野家七不思議《何故か存在するホワイトボード》
他の6つはなんだろうなぁなんてくだらないことを考えながらおそ松兄さんが書いた文字を声に出して読む。
「“長男を長男で居させる方法”……?」
「そう!今回の議題はコレね!
異議のある人ー?受け付けないけど」
「意味ねーだろ」
にこにこと笑いながら長男は続けていく。
“残り時間:2日”
その残り時間とは恐らく長男がここに居る時間を表すんだろう。
何故それをおそ松兄さんが知っているのか──……
疑念はそれだけじゃない。
おそ松兄さんは《秘密》を知っている。
それが何の秘密だとか、どうして知っているだとかそんなことは分からないしどうだっていい。
いやどうでもよくは無いけど、それよりも僕らに隠す理由が酷く腹の立つものだろうと推測は出来る。
上二人、いや、7人全員揃ってクズなんだ。当たり前。
“制限時間
トド松:約3時間半
十四松:約4時間
一松:約5時間半
チョロ松:約5時間
カラ松:約12時間半
俺:約34時間”
……は?
こうなれば本当に訳が分からなかった。
「おいおそ松──」
「分かった事は」
おそ松は僕の言葉を遮った。
邪魔をするな、とでもいうように。
「4時間から開始。3時間が限界。
カラ松は近いトコまで来てる、ってこと」
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♂哀歌♀(プロフ) - シニタイさん» あ、お分かりになられました??決して赤塚先生を悪者にしようってんじゃないです!!自分でもよく分かりません!!完結後にでも答え合わせしてくださいますと幸いです。 (2016年8月7日 0時) (レス) id: 2229a4fcd3 (このIDを非表示/違反報告)
シニタイ - ♂哀歌♀さん» うぅむ…そうか、そういう事か。この小説の赤塚先生も厄介な事してくれたねぇ…夢主がかわいそうだぜ。 (2016年8月7日 0時) (レス) id: c4a2582adf (このIDを非表示/違反報告)
♂哀歌♀(プロフ) - シニタイさん» ありがとうございます!最後の最後で「あっ!」と思っていただけると幸いです(最後までまだ遠いですが(((そこまでお付き合いいただけますと幸いです! (2016年7月10日 21時) (レス) id: 2229a4fcd3 (このIDを非表示/違反報告)
シニタイ - なるほど、わからん°△° (2016年7月10日 2時) (レス) id: c4a2582adf (このIDを非表示/違反報告)
♂哀歌♀(プロフ) - 青やんさん» ありがとうございます!!私よりも夢主に近い御環境ですね……!頑張りますので今後ともよろしくお願いします! (2016年6月25日 12時) (レス) id: 2229a4fcd3 (このIDを非表示/違反報告)
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