. Rico side ページ40
樹「俺、まじで幸せ者だわ。」と樹くんは言った。
莉恋「大袈裟じゃない？笑笑」と私が笑って言えば、
樹「いやほんとに！だってさ、莉恋みたいに可愛いくて、美人で歌も上手くて料理も上手い子が俺の彼女とかまじで嬉しいし、まっじで幸せ」と樹くんは嬉しそうに言った。
莉恋「私、最初は樹くんのこと苦手だったよ笑 何で北斗はこんなチャラい奴と友達なんだ！って思ってたくらい。」
樹「最初の頃、俺、めちゃめちゃ毛嫌いされてたもん。俺が近づいたら露骨にすんげぇ嫌な顔すんの。今でも北斗から定期的に聞くけどまじで聞くたびに俺の心が抉られるんだよね。」
莉恋「あはは。なんか分かんないけど、嫌いだった。でも、見かけによらず優しいんだって思ったのが、高2の時。」
樹「あ〜進路で悩んでた時でしょ？」
莉恋「そう、そのまま仕事優先にするか大学行くかで迷ってたの。」
樹「まじであん時、迷ってたよな。俺、密かに悩んでる時の莉恋みんのまじで好きだったよ。笑笑」
莉恋「悪趣味〜」
樹「ほんとだよな笑 てか俺らと学年は被らないわけじゃん。大丈夫だった？」
莉恋「平気だった！」
樹「そっか。」
莉恋「私さ、樹だけは絶対に好きにならないって思ってたんだ」
樹「結果、好きになっちゃったね」
莉恋「ほんと。誓ったはずなのに、恋ってほんと分からないよね！」
樹「俺は莉恋のことずーっと好きだったよ。出逢った頃からね。」
莉恋「じゃあ何であの時、顔見る度に喧嘩売ってきたの？」
樹「気持ち悟られないように必死だったんだよ、でもそんな心配しなくても莉恋は鈍感だったから、全然気づいてくれなかったんだよ、俺の気持ちに。」
莉恋「でもさ？今は好きだからいいでしょ？」
樹「まぁいいよ。」
樹くん。これからもよろしくね、大好きだよ。
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作者名：み | 作成日時：2022年5月28日 7時
