6人の大男達とわたし。 2 (ページ29)

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私は反射的に、男の子を助けた
莉恋「危ない！」そう声をかけた瞬間、私の意識は飛んだ。

ーHokuto sideー
慎太郎が莉恋が樹のことについて語った部分をバカでかい声で読んだ。
それでも変わらず、樹は拗ねたままで。

北斗「樹、莉恋が大好きだよって言ってるよ？」と俺が言えば

樹「そんな俺以外と濃厚キスを簡単にできる奴に大好きだとか言われても嬉しくないし、俺は大っ嫌いだね！」と樹は言った。

莉恋「もう…いい！樹のバカ！私だって…私だって、樹なんて大っ嫌い！」と莉恋は泣いて楽屋を飛び出した。

森本「どうすんの。」

京本「樹、何であんなこと言っちゃったの」

樹「俺が悪いわけ？俺以外の奴と濃厚キスしたのは莉恋の方じゃん。」

北斗「どっちが悪いとかじゃないよ。今回は誰のせいでもない。樹も悪くないし莉恋も悪くない。」

樹「けど、あいつも俺に大っ嫌いって言ったじゃん」

京本「それはお互いさまじゃん。先に言ったのは樹だからね」

樹「もういいよ。」と樹が拗ねたようにいった。
すると、うちのマネージャーが血相を変えて楽屋に入ってきた。
森本「どーしたのそんな慌てて」

だぁー「落ち着いて聞いてください。莉恋さんが病院に運ばれました。」

北斗「は？え、何言ってんの。」

髙地「嘘でしょ？」

だぁー「嘘でこんなこと言いません。横断歩道で小さい男の子が轢かれそうになったのを莉恋さんが助けたんだそうです。」

京本「それで、莉恋の容態は？」

だぁー「意識不明だそうです。」

ジェシー「行こ！今こんなとこでのんびりしてる場合じゃないよ！」とジェシーがいった。

京本「そうだな。」

森本「樹！樹も行こ！」

樹「…いい。俺は行かない。お前らで行ってこいよ。」とまだ、拗ねてる。

森本「樹。莉恋が目覚めた時に一番近くにいてほしいのは俺らじゃない。樹だよ…樹なんだよ。つーか、莉恋が目覚めて樹いなかったら、樹は？って言うよ。」

樹「………」

京本「もういいよ！慎太郎！行こう！」結局、樹は行かないまま、俺らは病院に一目散に向かった。

〈○△□病院〉
案内された所へ行くとそこはICUだった。莉恋は何個もの管に繋がれて酸素マスクをしていた。

森本「莉恋…」

ジェシー「先生、莉恋は目覚ますんですよね？」とジェシー。

先生「命に別状はないですが、このまま目を覚まさないということもあります。」

北斗「…」

森本「目を覚まさなかったらどうなるの…莉恋はどうなるのっ！」と慎太郎は言った。