一歩進んで半歩戻る僕ら

対面:2.5歩 ページ33

過保護な兄弟達の訪問からまた数日後。

件の会議室を私物化してジュンさんと余った菓子折りを食べながら雑談していた。

時刻は夕方。そろそろ退勤時間、ジュンさんも今日はスケジュールが終わり早めに解散となったらしい。



jn「これおいし〜い！ラムの味結構ありますね。練習頑張ってきてよかった〜。
あ、Aさんお酒強いって聞きました」

『うん、強いと思いますよ〜。ユンジョンハンを酒で潰す才能あるくらい』

jn「才能…？」

『ベロンベロンになった時に撮った秘蔵フォルダ持ってますよ』


因みに奴が潰れた時回収は専らジスかマネオッパなので毎度小言を食らう。

いや、私が飲ませたんじゃなくて奴が私と同じペースで飲んで勝手に潰れるんですが。
すきっ腹に酒を注ぐなとあれほど。

それにジスだって奴が潰れた時に同席してたら横でピース(ものすごい煽り)して写真に映ってくるのに。


それでも説教されるのは私だ。解せない。




『ジュンさん強い方ですか？あの火鍋屋のお酒って結構度数高いの多いと思うんですけど』

jn「う〜ん、弱くはないかと！お酒回ったら顔赤くなっちゃうから分かりやすくて良いって言われます。Aさん酔ったらどうなります？」

『あんまり酔った記憶ないけど…寝る？酔う時は大体徹夜明けの時な気がする』

jn「よ、酔った記憶がない…健全にお酒飲んで下さいね」

『ネ〜』


とても和やかな会話である。


エイサ氏に言われた通りに無事お菓子を一緒に食べる事も出来ている。

おいしいお菓子仕事終わり、慣れてきた部屋という事で緊張しいの彼も肩の力を抜いて楽しそうに喋ってるし。

うんうん、前よりもいい雰囲気。



未だにテーブル最大限の対角線に座りながら、という前提付きではあるが。


うーん、スキンシップ云々よりまずこの不思議な距離感をどうにかしたい。

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