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『ジュンさんが練習生になる頃にはもうフロア移動も落ち着いていたから…本当に貴方とは繋がりとか無かったと思うんですよ。年に1回話すか話さないかとかでしたよね？
どうして私に今、声を掛けたんですか？』
どこかの雑誌で見た覚えがある。
メンバー達の理想の彼女像、条件。ファンと編集部が食いつきそうな話題。
確認の為に見ていた時の彼の理想像をぼんやり覚えている。
理想は自分より綺麗な人。
そんな人果たして居るのだろうか。
ましてやタダの書類事務の女じゃなくて、芸能業界には世が世なら傾国の美女だって沢山居る。
この国にも、彼の故郷にも。
それに彼らは今や国を代表する大きなファンダムを持つグループの1つだ。
今この現状での、アイドルとしてのリスクが分からないとは言わないだろう。
言わせない。
どうして私なのか。
あの告白からずっと考えているけれど、本当に分からない。
jn「あの廊下を、」
『？』
jn「なんて事ない道を真っ直ぐに歩くところと、話す時は必ず目を合わせてくれるところ、とか」
『…それなんて性癖？』
jn「へっ？」
jh「コラAっ！」
なんだそれ。
ますます訳が分からなくなった。
jn「でも1番の理由はまだ言いませんっ！」
jh「ここに来て超ガード固いじゃんお前…」
『ア〜〜〜』
お肉美味しい。お米おいしい。
もうそれしか考えない事にした。
『ご馳走様でした…』
jh「ジュニ〜ご馳走になってごめんな。
ありがと今度なんか奢るからな」
jn「ううん、今日は僕が出さなきゃ。好きな人と初めて行ったご飯だもん」
『…』
好きな人。
そうハッキリ、彼は帰り際、店の外で言い放った。
今まであんなに照れて顔も合わせないでぼかしていたのに、雰囲気が急に変わった。
後ろに居て歩き出そうとしていた私を振り返って向かい合い、彼は距離を詰めてきた。
外はもう暗くて店の看板を背に彼は立っていて逆光で表情は見えなかったけれど。
jn「あの…Aさん」
『、はい』
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シオン(プロフ) - 久しぶりに好みのお話に出会いました！！続き楽しみにしてます！ (2022年5月23日 20時) (
レス) id: 4696da32c1 (このIDを非表示/違反報告)
テイ(プロフ) - かわ、かわいい……と胸を躍らせながら読んでいるのと同時に少し救われるような気持ちでいます、わたしも勝手ながら恋愛が苦手で。続きを楽しみにしています！ (2022年5月23日 2時) (レス) @page23 id: 51ed79440b (このIDを非表示/違反報告)
booklove25(プロフ) - めっちゃ好きです…なんか…すごくキュンキュンします！！ (2022年5月18日 14時) (レス) id: ace652cb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫 | 作成日時：2022年5月18日 1時
