3歩 ページ35
jn「おお、ちょっとキラキラしてる…！おっきめのラメなんですね、僕らにはされないメイクなので新鮮です…！」
『休みの出かける時にしか使わないので私も会社にして来るのはちょっと新鮮です。アイラインはボルドー、えっと深めの赤なんですよ、マスカラも』
なんとか対面で座ってもらう事に成功した。
彼の羞恥心を消す代わりに私の羞恥心を犠牲にしたけど。
今日は絶対火鍋やに言って強い酒を飲むと心で誓った。
ジュンさんは何かに興味を持つとそれにしか目がいかないみたいで私の目元を長い時間見つめてくる。
正確に言うと私の瞳と言うよりも少し上の瞼だけど。
それでもさっきまで目も合わなかったのに凄い進歩というか、単純で実に良い。
指の隙間から覗く姿も可愛いが彼の表情を確認しながら話を出来るのはありがたいしそっちの方が楽しい。
jn「ううん…？そこまではここだと分からないです…確かにちょっといつもと違うかも…？」
『あはは、職場なので分からないくらいで丁度良いですよ』
横のデスクの奴らにはしっかり気が付かれたけどな。
「デート？気合い入れてんの？」と死ぬほどからかわれた。もうお前にお菓子横流ししねえ。
そして今日は運が良いのか悪いのかメイク担当のオンニ達との打ち合わせもあったのだ。
こっちではすごい褒められたけど凄い質問攻めにあった。私達の事はメイク班はチーフしか知らんので何も言えなかったが。
jn「あ、何かの雑誌で読みました。女性は恋人に髪型とかメイクの違いを見つけて褒めてほしいって。
Aさんもそうですか？」
『う〜ん、褒めてくれるのは嬉しいですよ。
まあ髪型変えるのもメイク気合い入れるのも気分転換っていうかお守りっていうか、自分の為にしてるので違い分からなくてキレるとかはないですね多分』
一時期彼氏の好みに髪もメイクも合わせて頑張っていたけど直ぐに挫折したというか面倒になった。
相手の自分好みの姿しか認められず、満足しなくなった人だったから。
ジョンハンが「それ好きじゃない。似合わない」って素直に言ってくれる奴で良かった。
酷い言葉に聞こえるかもしれないがあの時の私には必要な言葉だった。
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シオン(プロフ) - 久しぶりに好みのお話に出会いました！！続き楽しみにしてます！ (2022年5月23日 20時) (
レス) id: 4696da32c1 (このIDを非表示/違反報告)
テイ(プロフ) - かわ、かわいい……と胸を躍らせながら読んでいるのと同時に少し救われるような気持ちでいます、わたしも勝手ながら恋愛が苦手で。続きを楽しみにしています！ (2022年5月23日 2時) (レス) @page23 id: 51ed79440b (このIDを非表示/違反報告)
booklove25(プロフ) - めっちゃ好きです…なんか…すごくキュンキュンします！！ (2022年5月18日 14時) (レス) id: ace652cb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫 | 作成日時：2022年5月18日 1時
