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雨もだいぶ小降りになり、私の家ももうすぐだ。北くんは口数が多いほうではないけど、喋っていて楽しくて落ち着くから、この時間がもうすぐ終わると思うとちょっと寂しい。
○○ 「あ〜もうおうち着いちゃう。」
北 「‥ええことやんか。雨で身体冷えてしもてるかもしれんから、ちゃんと湯船浸かるんやで、ええな。」
○○ 「お風呂はちゃんと入るもん!もっとお喋りしたかったんだもん。」
北くんは私のお母さんか、って感じだ。後輩とかの面倒見もいいんだろうなあ。つい、むうとなってお喋りしたかっただなんて言ってしまった。
北 「案外子供みたいなとこあるんやな、Aさん。ほな、たまにはまた一緒にこうやって帰ろうや。」
子供みたい、って言われてまたむう!と言い返そうとしたが、その後の言葉で開きかけた口を慌てて噤んだ。
また一緒に帰ろう、って言ってくれた。
○○ 「‥いいの?」
北 「部活がないときとか、今日みたいにAさんにもなんか用事あって時間合うときになるやろけど、それでもええんやったらな。」
○○ 「いい!いい!やった〜〜〜〜!」
前のめりで返事してしまう。そんな私の様子に、ははっと笑い、
北 「ほな、お喋りの続きはまた今度やな。はよ家入り、ちゃんと風呂入ってちゃんと飯食ってちゃんと寝るんやで。」
まるで子供扱いしてるみたいな言い方だったけど、今の私には全く気にならなかった。
○○ 「うん!!入るし食べるし寝る!」
と元気よく返す。
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凛(プロフ) - @佐野。さん» @佐野様≫≫なんとありがたきお言葉‥!タイトル通り、つい微睡んでしまうほどに柔らかい空気感の生活を目指していたので、とても嬉しいです。引き続き、ほわほわな二人を見守っていただけたらと思います☻ (1月16日 23時) (レス) id: fcbe7543f9 (このIDを非表示/違反報告)
@佐野。 - こんなにほわほわ平和な物語かけるなんて、主様もきっと優しいんやろなぁ。まだかまだかとわくわくしながら続きを待ってます笑これからも応援してます! (1月16日 22時) (レス) @page22 id: 866cf34fae (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - あまねさん» あまね様 ≫≫コメントありがとうございます。(初コメ嬉しいです☻)とろけるような、ほわほわ笑顔想像しちゃってください。これからより一層、少しずつ距離を縮めていく二人の様子をぜひ見守ってください! (1月16日 12時) (レス) id: fcbe7543f9 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 夢主のホワホワ笑顔想像したら可愛すぎてダメでしたありがとう御座います (1月14日 10時) (レス) @page21 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛 | 作成日時:2024年1月3日 14時