微 睡 む 空 気 で 。 – 北 信介

36 ページ36

ライブ、見に来てくれるんだあ、嬉しい。














○○ 「次はね、春の曲をやるんだよ。私、春が1番好きな季節なんだ〜だから春の言葉が入ってる音楽とか、大好き。♡」



















北 「ええなあ、楽しみやわ。Aさんの笑った顔、春っちゅー感じするもんなあ、似合うで。」



















○○ 「ええ、それどんな感じ？」









　











また私の問いには答えず、「そのまんまの意味や」って、目を細めて笑う北くん。分かんないなあ。春みたいな笑顔って、言われることないしなあ。
















○○ 「北くんは、どの季節が1番好き？」












北 「せやなあ‥。あんま考えたことなかったけど、冬が好きやな。寒さに背筋伸ばされるし。特に、冬終わりかけの頃、段々日が長くなる感じとか、昼間の春を感じるあったかい日差しとか、好きや。色んな理由があるなあ。」
















冬の凛として張りつめた空気感は、まさに北くんにぴったりだなと思った。



















○○ 「たしかに、北くん雪景色とか似合いそう！」



















北 「‥‥褒めとる？」



















○○ 「うん！☻」


















北 「おおきに。」
















静電気バチバチすんのは嫌やけどな、と笑う北くんは少し可愛かったりもした。

37→←35

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す