微 睡 む 空 気 で 。 – 北 信介

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あちゃー遅くなっちゃった‥と思いながら、持参した大きめのバックに購入品を詰め店を出る。



















店をあとにして少し歩いていると、たくさんの荷物を抱えたおばあちゃんが、荷物を地面に起き座り込んでいる。



















え、どうしたんだろう。体調悪いのかな？荷物重たいのかな？このあたり人気ないし、誰にも気づいてもらえなかったのかな、危ない。



















○○ 「おばあちゃん、大丈夫ですか？わたし、力持ちだからおうちまで一緒に持っていきますよ」



















おばあちゃん「まあ、おおきに‥。優しいな、ほんま、助かるわあ」



















少し疲れた顔をしたおばあちゃんがこちらを向く。体調は悪くないとのことで、一安心。
私はおばあちゃんから2つほど荷物を受け取り、一緒に歩き出す。



















わあ、重たい、これを1人で持つのは大変だっただろうなあ‥たくさん買ってるなあ、笑
これだけ買うってことは大家族なのかな？



















○○ 「おばあちゃんは、お一人で暮らしてるんですか？」



















おばあちゃん 「私はな、孫と二人で暮らしてるんや。そや、同じ制服やな。孫もあなたと同じ高校通ってんで〜バレーボールっちゅうの、しとるんや」



















ええ、そうなんだ、びっくり。同じ高校とは。



















おばあちゃん 「いつもはその孫が買い物付き合うてくれてんけど、今日は部活やから、たまには1人で〜と思っとったんやけどなあ」



















こんなに買ってしまうとはな、恥ずかしいわあ、と優しく微笑むおばあちゃん。可愛らしい。孫にはたくさん食べさせてあげたいっていう、優しさの重みなんだなこれは。



















○○ 「そうなんですね、バレー部、強いって聞いたことありますよ！素敵なお孫さんと暮らしてるんだ〜私は1人暮らしだからなあ」










　






おばあちゃん 「ほうかほうか、1人なんか、ご飯の準備とか大変やろう、えらいなあ。こんなに可愛らしい笑顔の子、ご両親は心配やろなあ‥」








　









わはは、と笑い合い、その後も色々話しながら歩いていると、凛と通った声が1つ。



















? 「ばあちゃん、何してるん」

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