嫌われ者に愛の甘味 1 ページ38
突然だが、シャオちゃんとロボロが冷たくなった。
いや、なんとなく理由は分かるような、分からないような。
まさか、シャオちゃんのプリンを食べたのは私だ、って事はバレていないだろうし、ロボロの筋トレ中にスポドリを塩水に変えたのは確かに、やりすぎやったと反省しているのだが。
それ以外に、何かふたりに嫌われるような事をしただろうか。
いや、してねぇわ。
「シャオちゃーん、ロボロンゴー、くりーぱー行かへん？」
「今日はくりーぱー、点検日やー言うて休みやったで。」
「あ…そーなん、か。」
どこかよそよそしいその態度に、職場の上司すら心配そうに此方を見つめてくる。
おい、やめろ。なんか、私振られたみたいやんけ。
「そーいや、ショッピくんが最近帰ってくんの遅いねんけど、2人とも知らん？」
「思春期やし、彼女やないの。」
「外食くらい普通にあるやろ。」
「む…ほーか、？」
カタカタ、とキーボードを叩く音すら冷ややかに聞こえる2人に、職場の空気が凍り付く。
手元に置いたカフェラテを飲み込みながら、鬼のようにタイピングしている2人に少しだけ此方も目線を向けた。
最近、定時で帰ってるし、なんか2人にある…まさか、彼女か。彼女なんか、お前ら…？
なんだか微妙な気分になりながらも、エンターキーを押し込み、私はぐいっ、と伸びをした。
今日は、エミさんとこ行こかな。
「うぅぅ…エミさぁん…。」
「それはそれは…お二人ともどうしたんやろなぁ…？」
「うえぇ……っ…！！」
「てか、Aさん、酔ってね？え、お酒飲みました？」
「エミさんの優しさに酔った。」
「いや、上手くないです。ドヤ顔辞めなさい。」
きゅっ、きゅっ、とグラスを拭くエミさんを眺めながら、ちびちびとアイスコーヒーを流し込む。
カウンターに軽い音をたてて置かれた厚焼きたまごサンドを突っついていると、エミさんは少し困ったように苦笑した。
「まぁ、Aさんはあのお二人が好きなんですね。」
「あったりまえやろぉ…中学、高校、大学と一緒やで…ずっと、一緒やったんやもん…。」
「確かにそうですけどねぇ…。…ま、今は食べてくださいな。熱いのが美味しいんですよ、コレは。」
「むー…はぁい。」
少しだけ膨れながらも、まだ熱いパンを手に取った。
そのまま口の中に放り込む。
エミさんはお盆を抱えて、にこにこと此方を見つめていた。可愛いな、お前。
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ネリー(プロフ) - 匿名さん» ふふ、ご来店ありがとうございました！ この作品でお腹いっぱいにして頂ければ何よりです笑 飯テロ頑張って良かった…！！こちらこそ素敵なコメントありがとうございます…！！ (2021年5月31日 18時) (
レス) id: 2de12fe1d7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - ご馳走様でした…！！！ほんとに描写が凄くて、読みながら想像してお腹空きました…！！！文字で飯テロされたの初めてです；；素敵な作品ありがとうございました！ (2021年5月29日 5時) (レス) id: 6c6ea452a5 (このIDを非表示/違反報告)
ネリー(プロフ) - イさん» 私が参考にしたサイトでは五段階評価でした…！！10段階の評価もあるんですね…！！？？ 是非、口コミ評価も押してあげてください…！笑 親父さんが喜びます (2021年2月26日 17時) (レス) id: 2de12fe1d7 (このIDを非表示/違反報告)
イ - 口コミ４，２ってええの？１０やと思ってた…… (2021年2月26日 16時) (レス) id: 6136328a84 (このIDを非表示/違反報告)
ネリー(プロフ) - みんとさん» ふふ、ご来店ありがとうございました！ 常連たちにご飯を美味しく食べさせるのにはなかなか苦戦したので、そう言って頂いて光栄です！また、提灯を光らせてお待ちしておりますね (2021年1月11日 17時) (レス) id: 2de12fe1d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネリー | 作成日時：2020年6月18日 1時
