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病室に入ってきた先生からは

究極の選択を迫られた。



使える薬がないからこそ、

病状は悪化していてこれ以上悪化した場合には

補助人工心臓をつける手術をしなければならないと。




「なので、入院して病状見つつドナーを待つか、
今まで通り自由に過ごしながらドナーを待つか選んでください。
ただ、入院しない場合は補助人工心臓を
ほぼ100%付け無ければいけなくなると思って下さい。」




補助人工心臓。



心臓のポンプ機能を機械的に代行させるもので、

身体に大きく傷がつくのも知っている。


それに人工心臓を付ければ、一人での行動は御法度。

体外にも機械は露出する為、様々な想像は優にできた。

どうせ付けるなら、最後くらい……。




極論、

長く生きれるけど拘束されるか、


短命だけど自由か__。

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作者名:chirua | 作成日時:2022年8月7日 17時

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