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任務から帰ってきたのは凄く遅い時間でした


もう皆寝静まって居るだろうと思い物音を立てないように静かに寮に入りました









共用スペースの電気が付いていました


誰が消し忘れたのだろうと思い入ると五条が居ました


寝て居るのかと思いブランケットを探しに行こうと思った時


私は五条の息遣いがおかしい事に気が付きました


五条は黒い服だったので止血されているかはいまいち分かりませんでしたが


どうやら少し大きな怪我をしているようでした


変な意地でも張ったんでしょうか








私は反転術式を使いその怪我を治しました


呼吸も安定したのでブランケットを取って五条にかけました


顔色も良くなったので私は部屋に戻り寝ました









翌朝も早くから任務があったので皆を起こさないように静かに寮を出ようとしました


が、五条に呼び止められました


五条は怪我のことを聞いてきました


私は治したことを伝えました


そして五条に変な痩せ我慢するなと忠告しました


怪我したなら治す、とも


五条は驚いていました


そしてボソッとお礼を言われました


その様子が随分可愛かったので私は五条の頭を撫でました


五条は素直に撫でられていました









ふと時計を見ると集合時間が迫っていました


五条に任務に行くことを伝え寮を出ました









その頃からでしょうか


五条は私によく話しかけます


歌姫はクズと言っていましたが


私にとってかわいい後輩の一人となりました









毒の呪具は少しずつですが完成に近づいています


呪力に関与する毒はまだ作れていません


ねえ高橋


あなたは言いました


その意志を真っ向しなさい、と


ねえお母さん


あなたは言いました


やると決めたならやり切りなさい、と


ねえお父さん


貴方は言いました


幸せになりなさい、と


私はいつになったら貴方達に会えるのでしょうか


私は今になってようやく貴方達に依存していた事に気が付きました


正直辛いです


目の前で死んでいく人を見るのは


遺された人の嘆きを聞くのは


でももう少しこの世界で足掻いてみます


きっとそれが私の宿命だから

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Lily(プロフ) - 最高さん» ありがとうございます! 考え中なのでしばしお待ち下さい (2021年3月5日 20時) (レス) id: fd1be6be46 (このIDを非表示/違反報告)
最高 - これで完結ですか?すごく面白かったので続きがまだあったら読みたいです!!! (2021年2月12日 9時) (レス) id: f0ef8aefa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Lily | 作成日時:2021年1月19日 15時

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