90. 最後だと ページ10
A「何かあったとしても、その内容まではあなたたちには教えられません。
チャニョル君が口を閉ざしてるなら、知られたくないことなのだろうし」
KI「…そうだけど、でも」
A「ただ私が言えることは、私はチャニョル君と金輪際二度と関わりにならない覚悟を決めていること、そして彼と連絡を絶ったことです」
SH・KI「えっ！？」
素っ頓狂な声をあげる二人。
…いや、少しわざとらしいし薄々勘付いてたのかも。
A「さて、では約束の講習を始めるとし…」
SH「いや…いやいやいや。待って、じゃあ俺たちは何をすればいい？チャニョルをあの状態のまま放っておくなんて到底無理だ」
A「…そんなに？」
KI「そんなに、なんてもんじゃない。今朝なんて、虚ろな目でコーヒーを淹れてると思ったら、コップ上下逆でドボドボとコーヒー垂れ流してたんだぞ。漏れてることにも気づいてないようだったし…」
SH「夜なんて、ベクが苦情言うんだ。あ、二人同じ部屋なんだけどね。
チャニョルが寝てると思ったら、あの大きな目を見開いて虚空を見つめていた、怖すぎて眠れなかった、って…」
A「…はぁ。時間が解決してくれるでしょ。私はもうこれ以上は…」
SH「頼む！もう一度だけでいいから、会ってやってくれないかな？？
仕事に影響出るほどなんだよ、このままだとあいつ…」
KI「ヒョンッ！」
ジョンインの鋭い声に、ハッとするジュンミョン。
A「このままだと…どうなるんですか？」
SH「えーと…」
バツの悪そうな総リーダーに、良からぬ想像が頭の中を駆け巡る。
A「まさか…脱退…」
SH「いや、そこまではいかないんだけどね。休職というか、何か名目を作ってしばらく活動から外されるというか…」
KI「一人で抱え込むから悪いんだ。俺たちに話してくれてもいいのに…」
寂しそうにする二人に、心は揺れ。
こんなに思われてるなんて幸せ者だよ君は、チャニョル君。
A「最後だと、そう伝えて下さい。明日の夜20:00、例のスーパー前で、と伝えていただければそれでわかると思います」
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作者名：ミミ | 作成日時：2014年8月9日 11時
