89. 飢えた子犬さん ページ9
SH「こーんばーんわー！」
ドアを開けた瞬間、威勢のいい声と共に部屋に入ってきたSUHOもといジュンミョン。お前は小学生か。
と、なぜかその後ろからぬっと現れたジョンインに、面食らう。
A「あ、あれ、ジョンインも来るなんて知らなかったんだけど…」
KI「あの流れ的に俺も来るだろ。
それよりお腹すいたなんかない？」
そのままズカズカとなんの遠慮もなく部屋に踏み込んでくる。
A「一応お腹すいてると思ってジュンミョンの分だけ軽く作っておいたけど…ジョンイン来ると思ってなくてまだ作ってないから、ちょっと待って…」
KI「んじゃヒョンの分俺にちょーだい」
SH「え！？ちょ、それはないよジョン…」
A「んじゃもう一品作るから、とりあえずこれ二人で食べてて？(汗)」
なんか不穏な空気になってきたから、慌ててその場を丸く収める。
食べ物好きすぎ(笑)
ちゃっちゃとおつまみ的なものを作って、飢えた子犬さん達の前にお出しする。
うまいうまい、って食べてくれてるけど、そんなに飢えてたらなんでもおいしく感じるんじゃ(笑)
必死に食べている二人を見つめながら、私自身一息ついて、オレンジジュースに口をつけかけていたそのとき。
KI「ねえAさ…チャニョルヒョンとなんかあった？？」
ぶーーーっ！
思わずオレンジジュースを盛大に吹き出してしまった。
KI「うわ、ちょ、気をつけて…てかやっぱなんかあったんだね」
A「え！？な、なにもないよ！？！？」
必死に取り繕いながら、雑巾を取りにキッチンに向かう。
いきなりすぎてビビった…心の準備皆無だったし。
そりゃ、いつかは触れられるだろうなとは思ってたけどこんな早くとは、ねえ。
さすがに態度があからさますぎたかな…こりゃ誤魔化せないですな多分。
A「お見苦しいところごめんなさい…」
KI「ねえ、大事なことなんだ。なんかここ数日チャニョルヒョンいつも上の空で…今日なんて仕事に差し支えるレベルで。
マネージャーにかなり怒られてたよ」
A「それは…」
SH「頼む、俺からもお願い。このままだとリーダー失格だ。いくらチャニョルに何かあったか聞いても答えてくれないし…。
朝ルンルンで出かけていって、でもどんよりと帰ってきたあの日に何かあったに違いないんだ。そう、君と会った日に」
そこまでバレてるのか。
私自身、覚悟を決める。
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作者名：ミミ | 作成日時：2014年8月9日 11時
