88. 溜め息 ページ8
数日後。
A「はぁ…」
MY「どうしたの。最近溜め息多いじゃない、Aらしくない」
A「ミヨナ〜、ミヨナは好きでもない人にキスできる？？」
MY「は！？急に何よ気持ち悪い。
私がビッチに見える！？」
A「じゃあ、やっぱり…うわぁぁぁあ」
MY「なんかあったの？？誰かにキスされたの？？」
A「…ミヨンだけには言っておくね…。
…チャニョル君」
MY「…ほぁぁあ！？！？えくその！？！？」
A「しーずーかーにー！そうえくその。
…びっくりしたのは私だよ…
真剣なのかなぁ、連絡絶っちゃったから今となってはわからないけど」
MY「連絡絶ったって…」
A「うん、電話帳から名前消したしメアドも迷惑メール設定したから届かないよ」
MY「あんたって子は…」
はぁ、とミヨンがため息をつく。
だってだってだって。好きでもない人にあんなことされたら誰だってそうするでしょ？？
そりゃ、かっこいいとは思うけど…見惚れたりもするけれど。
それと「好き」という感情とはまた別な気がする。
それにお互いのことを知らなすぎる。
相手がどんな人でどんな過去があるかもわからないまま恋愛をするには、年をとりすぎた。
MY「このままでは終わらせない気がするけどね、彼。ああいうちゃらんぽらんな雰囲気の人に限ってまっすぐだったりするし。
そこは私よりあんたのがわかってるんじゃない？？」
A「それはまぁ、そうだけど…」
そうなんだよね…彼がピュアなのは薄々気づいてはいた。
少年のような純粋さをそのまま持ち続けている人。
だからこそ困ってるのよ…
もしほんとに私を好きなら、それが彼のためにならないことくらい分かっているから。
できるなら、このまま関わりにならない方がいいのだけれど…。
えくそ自体と関係を断ちたいと思っても、なぜかズルズルと続いてしまっているから不思議。
特に今日、このあとの予定はそのいい例。
そう、ジュンミョンとの約束の日を迎えたのであった。
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作者名：ミミ | 作成日時：2014年8月9日 11時
